燃焼、触媒、制御の技術向上によってクリーンさを実現
「SULEV」レベルのクリーンディーゼル技術は、「MK燃焼」と命名された日産独自の燃焼技術、炭化水素(HC)とNOxの排出量を徹底して抑える高性能触媒技術、排出ガス中の酸素(O2)濃度を高精度で制御する高度エンジン制御技術という3つの技術からなる。
「MK燃焼」は、低温で燃料と空気を混合させてから燃焼させる点が特徴だ(詳しくは清水和夫氏コラム第22回を参照)。
触媒技術は「HC・NOxトラップ触媒技術」と呼ばれるもので、NOxをトラップして浄化する層にHCの吸着層を追加する。ここで吸着したHCと微量のO2を利用して、NOx還元効率の高い水素(H2)や一酸化炭素(CO)を生成し、NOx浄化効率を高めるという仕組み。
「SULEV」並みに厳しい北米の排出ガス規制「TierⅡBin5」は、HCを0.0559g/km(0.09g/mile)以下、NOxを0.0435g/km(0.07g/mile)以下にすることを求めているが、この技術を使えばHCは0.0062g/km(0.01g/mile)、NOxは0.0124g/km(0.02g/mile)に抑えられるという。
そして、排出ガス中のO2濃度を高精度で制御していくことで、MK燃焼とHC・NOxトラップ触媒を効率よく作動させる。この3つの技術を組み合わせることで、「SULEV」のクリアが可能になった。
そもそもディーゼルはガソリンに比べて、二酸化炭素(CO2)排出量が少ないのが特徴だ。バイオディーゼル燃料を使えば、さらにCO2の排出量を削減できる。日産は燃費向上とCO2排出削減を両立する技術として、クリーンディーゼルを推進していきたい考えだ。

日産ブースの主役は「NISSAN GT-R」であったが、環境に対するアクションもしっかりとアピールしていた

「SULEV」レベルのクリーンディーゼルエンジンを搭載するテスト車両。排ガスのクリーンさはもちろんのこと、ディーゼルとは思えない静粛性も備えている
(ECO JAPAN編集部)
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