エコ番付2008(第3回)川崎火力発電所 世界最高水準の発電効率59% “環境派”川崎火力発電所が本格稼働
● もし日本中の火力発電所が世界最高水準の発電効率に生まれ変わったら……?そのCO2削減効果は計り知れないものになる。2007年6月、「世界最高の発電効率59%」とされる、東京電力川崎火力発電所の1号系列第3軸(50万kW)が稼働した。蒸気タービンで発電する従来型の汽力発電よりCO2排出量が4分の1も少ないという同発電所は、2008年の6月には第2軸が、続いて2009年2月には第1軸が営業運転を開始し、3軸で合計150万kWの大規模発電所となる。
● 川崎火力発電所は、汽力発電とガスタービン発電を組み合わせたコンバインドサイクル発電を採用している。特筆すべきは1500℃級の高温に耐え得る耐熱材料と冷却技術を導入したガスタービンの性能で、国内で実用化されていた1300℃級ガスタービンを用いる既存のコンバインドサイクル発電(ACC発電)の発電効率54.1%を5ポイントも上回る数値を達成した。
● 汽力発電は45年かけて5.6ポイントと徐々に効率を上げてきたのに対し(1960年の発電効率39.4%が2005年には45.0%)、コンバインドサイクル発電は1985年に1100℃級のガスタービンが登場して以来わずか22年で、12%もの効率向上を果たしてきた(1985年の発電効率47.2%が2007年に稼動した川崎火力発電所では59.0%)。同出力の汽力発電と比較すると、同じLNG(液化天然ガス)を燃料に使う場合、燃料使用量、CO2排出量をともに約25%削減できる。
●ガスタービンのさらなる高温化による火力発電所の高効率化は、経済産業省が2008年3月に発表した「Cool Earth- エネルギー革新技術計画」でも、近い将来、最も有効なCO2削減手段であると目されている。川崎火力発電所を訪れ、世界最高水準の火力発電所のCO2削減ポテンシャル、火力発電の未来について話を聞いた。
取材/ECO JAPAN編集部、北原 まどか 文/北原 まどか 写真/佐藤 久
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