薪ストーブの種類を知る
では次に、気になる薪ストーブ本体について知っておこう。現在広く流通している薪ストーブには、「輻射式」、「対流式」、「開放(暖炉)式」の3タイプがある。「輻射式」は本体そのものから輻射熱を発して空気を暖める。「対流式は、本体が二層構造になっており、層の間の熱を自然対流もしくはファンなどで放出する。「開放(暖炉)式」は炉に扉がないシンプルなもので、見た目は良いが熱効率はあまり良くない。
現在、一般住宅で広く用いられているのは基本的に「輻射式」と「対流式」だ。熱効率は前者の方が優れているが、本体そのものが高熱を帯びるため、設置にはそれなりのスペースの確保や壁の耐熱対策が必要。後者の場合は、正面ドア以外はそれほど高温にならないため、壁面にかなり近づけて設置できる。デザインは各メーカーにより様々だが、横型で細かい扉部分などに細かい装飾が施された伝統的なクラシック型と、縦型でスリム、シンプルな見た目のモダン型に大別されるという。「クラシック型は北米製のものに多いですね。モダン型は北欧のメーカーが中心。どれを選ぶかはユーザーの好みですが、都市部ではモダンタイプの方が人気があります」(富井氏)
薪ストーブに関して、もう1点知っておくと良いのが燃焼方式の違い。代表的なところでは、「触媒方式」と「空気導入方式」の2つがある。
薪を炉内で燃やすと(一次燃焼)、排出される煙には一酸化炭素やタールなどが含まれた不完全燃焼の状態。そこでクリーンな煙を排出するために、その煙を再度燃焼して、完全燃焼させる必要があるのだ。「触媒方式」ではストーブ本体の内部に組み込まれた触媒の熱を利用して、薪から発生したガス(煙)を燃焼させる。一方、「空気導入方式」は、煙突内が熱せられて上昇気流が起こった際(次ページで詳しく説明)、レバーを操作して燃焼を助けるための空気穴を絞ってやることにより、燃焼を助けるための空気穴を絞ってやることにより、燃焼室内後方に設けられた空気の入り口から自動的に空気が流入し、薪のガス(煙)が燃焼される仕組みである。「この2種の違いを“触媒方式とクリーンバーン方式”と呼び分けていることがよくありますが、それは違います。誤解しないでいただきたいのですが、触媒方式だって“クリーン”なんです(笑)。ただ触媒方式の場合は、4、5年ごとに触媒を交換する必要がありますね」(富井氏)

アメリカのメーカー、バーモンドキャスティングス社の輻射式薪ストーブ「イントレピッド II」。触媒式。クラシック調のデザインが魅力だ。写真はレッドで本体の価格は36万7500円(税込)

デンマークのメーカー、モルソー社の対流式薪ストーブ「2140CB」。空気導入式。観音扉式の落ち着いたヨーロピアデザインが魅力だ。本体の価格は40万9500円(税込)。同じデザインで4つ足の輻射式「2110」もあり、そちらの本体の価格は36万7500円(税込)
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