メガソーラー本番、日本の復権なるか?![PART4]:2MW分のソーラー発電住宅が集まると、どうなる?世界最大規模! 553戸の太陽光パネルが並ぶ街「Pal Town城西の杜」

● 現在、日本で約38万戸に設置されているという住宅用太陽光発電システム――。太陽光発電全体の導入量では、近年、欧州や中国、台湾などが目覚ましい伸びを見せているが、そのほとんどは「メガソーラー」と呼ばれる大規模な発電施設であり、個人住宅向けではない。翻って日本の国内出荷用途別内訳を見ると、8割から9割が住宅用だ。
● 住宅用太陽光発電システム導入については、経済産業省が2008年度の補正予算で3年ぶりに補助金を復活させたばかり。同省の渡邊昇治 新エネルギー対策課長は、「世界でも類を見ない、太陽光発電に関心の高い国民」と期待を寄せる。政府が掲げる「2020年には10倍、2030年には40倍」という太陽光発電の普及目標を達成するためには、新築持家住宅の7割以上に太陽光発電システムを設置しなければならない。
● この普及目標は簡単には実現しないと見られるが、もし住宅用太陽光発電システムが今後、一気に“開花”するなら、実はこれまでには起きなかったようなトラブルが出てくる可能性がある。1戸1戸は3~5kW程度の発電容量だったとしても、1つの地域に数百戸が集中すれば、その街全体ではメガソーラーに匹敵するMW(メガワット)級の発電量となるからだ。既存の電気系統に何らかの影響を及ぼしてもおかしくない。
● そこでNEDO技術開発機構(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、電気設備事業者である関電工に「集中連系型太陽光発電システム実証研究」を委託。住宅用太陽光発電システムを集中的に設置した場合、それが配電系統に与える影響と対策技術を調査した。
● 実証研究の“場”となったのは、群馬県太田市の新興住宅「Pal Town城西の杜」である。総数553戸、総発電量2129kWに及ぶ発電量はまさしく「メガソーラー施設」と見られる。この“太陽光発電のまち”となった「Pal Town城西の杜」では、2008年3月に実証研究を終えたばかりだ。そこで、メガソーラー特集のPART4では、この街での実証研究を取り上げ、具体的にどのような問題が起きて、それに対してどのような解決策を講じていったのかなどを紹介することで、今後の個人住宅向けの太陽光発電普及の方向性を見ていくことにしよう。
取材/蔦林 幸子、染谷 奈津枝、構成・文/蔦林 幸子、
写真/北山 宏一
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・[PART3]相次ぐ大規模太陽光発電の実用化計画(2008/10/31)
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