いよいよ2009年からEVが市場にお目見え
さまざまな可能性を秘めたEVは2009年から市場にお目見えする予定だ。いち早くEVを発売するのがスバルと三菱自工で、両社とも2009年の市販化を表明している。
スバルは2006年6月から2人乗りのEV「R1e」で実証実験を行っている。「R1e」にはNECと共同開発したリチウムイオンバッテリーが搭載されるが、当初から「フル充電で航続距離80kmは短い」との指摘があった。しかし「その解決のためにバッテリーを増やせば、加速が悪くなったり、車内空間が犠牲になったりします。航続距離の伸長よりもEVならではの魅力を重視したい」とスバル技術本部HEV開発部主査の行木稔氏は語る。
今年6月、スバルは4人乗りのEV「プラグイン ステラ」を発表した。「R1e」と同じバッテリーだが小型化して搭載方法を工夫したことにより、車体を大型化しながら航続距離80kmはキープした。定員が2人から4人になったのは市販化を意識してのこと。他社に先駆けて実証実験を始めたスバルがEV市場でどのくらいのシェアを獲得できるかは、行木氏の言う「EVならではの魅力」をいかにユーザーへ伝えるかにかかっている。
一方、三菱自工は2006年10月から4人乗りEV「i MiEV」で実証実験を開始。「i MiEV」には合弁会社リチウムエナジー ジャパンのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離は約160kmを誇る。航続距離の長さは遠くまで走れるというだけでなく、エアコンやカーナビなどの電装品を遠慮なく使えるということにもつながる。見方を変えれば、バッテリー容量が大きい分だけ、フル充電に時間がかかるということで、その短縮化は課題の一つだろう。
また、発売時期について三菱自工は「2009年内」としているが、一部には「2009年7月ころではないか」とのウワサもある。その真偽のほどはともかくとして、自然エネルギーとEVを組み合わせた環境CMの影響もあって知名度は高い。三菱自工としてはいち早く市場にEVを投入し、知名度を追い風にセールスを伸ばしたいところだろう。

イオンモールにて充電のデモンストレーションを行う、スバル「プラグイン ステラ」と三菱自工「i MiEV」
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