再生可能エネルギーとEV充電インフラ
2008年7月1日からEVを使った実証実験がもう一つ始まっている。三菱商事と東京工業大学によるEV向け充電インフラシステムの共同研究開発「RE-EVプロジェクト」だ。
三菱商事はジーエス・ユアサ コーポレーション(GSユアサ)、三菱自工と共にリチウムイオンバッテリー製造のための合弁会社リチウムエナジー ジャパンを設立するなど、EV普及に意欲を燃やす企業の一つである。
今年に入ってからEVに関する情報が急増し、夏ころから充電インフラ整備に関する報道も増えていることから、三菱商事イノベーション事業グループ先端技術推進チームの中井康博次長は「EVは意外と早く、かなりの割合で世の中に入っていくだろうと見ています」と語る。
RE-EVプロジェクトはEVが走行する上で必要不可欠な充電インフラを研究しようというもので、電力は再生可能エネルギー(太陽光発電・太陽熱発電・風力発電)から得る。東工大の大岡山キャンパスに太陽光発電と太陽熱発電の充電システムを設置し、すずかけ台キャンパスと田町キャンパスの間に「i MiEV」を走らせるほか、東京都葛飾区にあるアイフルホームの「クールアースモデル住宅」でも太陽光発電による充電を行う。
いずれも新しい技術ではない。再生可能エネルギーとEV充電インフラを組み合わせるというコンセプトがミソなのだ。そこが評価され、プロジェクトは2008年度グッドデザイン賞を受賞している。トヨタ自動車「iQ」や本田技研工業「FCXクラリティ」のように車両そのものが受賞するケースは多いが、「コンセプトの受賞は珍しいことで、我々も驚きました」と、中井氏は顔をほころばせる。

東京都葛飾区にあるアイフルホームの「クールアースモデル住宅」。屋根の上にはソーラーパネルが置かれている。
※提供:三菱商事、アイフルホーム
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