電球型蛍光ランプの
今後の課題とは?
さて、そんな電球形蛍光ランプの売り上げ状況についてうかがったところ、「売れ行きは着実に伸びていますが、白熱電球と電球形蛍光ランプの売り上げ個数を比べると、年間の売り上げ率は大体2割ぐらい」(永島氏)と意外に少ない。もっとも、寿命が約6倍と長いので、白熱電球からの置き換えは着実に進んでいるのではないかとは言われている。ちなみに「電球色」、「昼光色」、「昼白色」の3タイプがあるが、やはり一番人気は「電球色」で、売り上げの6割を占めているという。
電球形蛍光ランプの普及をさらに推し進めるには、かねてより言われている電球形蛍光ランプに関するマイナスイメージを払拭する必要があるのかもしれない。例えばよく言われるのが、 “完全に点灯するまでに時間がかかる”ということ。だが、これについては昔に比べて格段に改善されていると永島氏は言う。

東芝ライテック 管球事業部商品部長永島一弘氏
「昔は点けて数分は薄暗い、というものが多かったですが、今ではスイッチを入れた時点でおよそ30%の明るさになり、5~10秒で60%ぐらいになりますよ。もちろん白熱電球ほどの立ち上がりの良さには達していませんが、随分改善されています」
また“蛍光灯”といえば、点けたり消したりを繰り返していると“パチッ”と切れて使い物にならなくなる…というイメージも強いのではないだろうか。その「点滅性能」についてはどうなのだろう?
「『ネオボールZリアル』の場合、点滅耐用は約2万回。最新の『ネオボールZプライド』については、約4万回です。したがって点滅回数が多いトイレなどの使用も問題ないですよ」(永島氏)
想像以上にスピーディに進化を続ける電球形蛍光ランプ。とはいえ、やはりなかなか越えられない壁もあるようだ。今後の課題について、永島氏は語る。
「マンションのダウンライトなどでよく使われているクリプトン電球とも置き換えられるような、より小型の製品も開発する必要があります。それから現行のモデルについても、コストダウンや点灯時の立ち上がりをさらに改善することが重要な課題です。そして色味についても、より電球に近い見え方を追求しなければいけません。また調光タイプの照明器具に対応するのも課題です」
ちなみに同社は先頃、2010年をめどに一般家庭用の白熱電球の製造から撤退することを発表した。電球形蛍光ランプをメインに生産していく準備は着々と進んでいるようだ。
「ただ必ずしも“電球の生産は全部やめる”ということではないですよ。電球形蛍光ランプに置き換えられない特殊電球などもたくさんありますからね。そういう製品の対応は今後も続けていくつもりです。ただ、甘利明経済産業大臣が表明した『2012年までに白熱電球の製造を原則廃止する』という方針もありますし、今や全世界的に省エネの動きが高まっているのはご存知の通りです。そのような流れの中で、やはり電球形蛍光ランプを積極的に推し進めていく必要があると思いますね」
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