誕生から28年
進化を続ける電球形蛍光ランプ

東芝ライテック 管球事業部商品部長 永島一弘氏
東芝ライテックが記念すべき世界初のボール型の電球形蛍光ランプを発売したのは、1980年。今から28年も前に、電球形蛍光ランプが存在していたとは、ちょっと驚きだ。同社の管球事業部商品部長・永島一弘氏は当時のモデルについて、こう語る。
「全社をあげたプロジェクトとして、電球形蛍光ランプ『ネオボール』の初代モデルを開発しました。電球色と蛍光色の2タイプがあって、価格は今より高く2500円前後でした。口金のサイズは“白熱電球と交換できる”ということで、白熱電球と同じサイズのJIS規格の26mmという寸法でしたが、球の部分はかなり大きかった。内部の蛍光管も今のものに比べてずっと太く、点灯に必要な“安定器”の回路を内蔵する必要もあって、重量もかなりありましたね」
しかし、このモデルが当時の業界内に与えたインパクトはかなりのものであった。だが、電球形蛍光ランプが広く一般に認知されるのは、もうしばらく時期を待たねばならなかったようだ。
「1998年に白熱電球により近い形の『ネオボールZ』という製品を出した頃から飛躍的に認知度・売り上げが伸びました。初期モデルに比べて、小さく軽くなったことで、白熱電球用照明器具で使用できるようになったことが大きいでしょう」(永島氏)
ではその小型化の技術とは、一体どのようなものなのだろうか?
「小型化するためには、まず蛍光管の管径(※管の直径)を細くしないとならないわけです。ただ、細くしただけでは暗くなってしまいますから、蛍光管を長くすることで対応するのですが、そのために折り曲げた3本の蛍光管を溶着して一本にする方法を採用しました。これで高効率のままサイズのコンパクト化に成功したのです。また当初から使っていた点灯に必要な回路“安定器”を、1994年からインバータに変更し、『ネオボールZ』ではさらに小型化しました。これでかなりの軽量化が実現できました。2005年に発売した「ネオボールZ リアル」では、その回路を口金の中に入れることで、さらなる小型化を実現したのです」

1980年の初代・電球形蛍光ランプ「ネオボール」。サイズはかなり大きめだ。(東芝ライテック株式会社「総合カタログ 2008-1」より)

口金部分に収まった回路
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