
「伊勢神宮 受け継がれるこころとかたち
~式年遷宮元年の記録~」

COBB-5436 4935円(税込) 発売中
発売元: NHKエンタープライズ
販売元: コロムビアミュージックエンタテインメント
究極のサスティナビリティ
伊勢神宮の「式年遷宮」
飛鳥時代より、1300年もの間、脈々と受け継がれてきた伊勢神宮の「式年遷宮」。20年に一度行われるこの神事は、なんと足掛け9年もの歳月をかけて行うのだという。
本作は、平成17年に行われた式年遷宮の1年目の神事を追ったドキュメンタリーだ。神宝など1600点を、すべてを新しく造りかえ、御神体を新しい正殿に遷(かえ)すという壮大な祭には、当然ながら多くの人の手が携わっている。祭は、長野県の山中から御神木となる樹を伐採する「御杣始祭」からはじまるが、樹に敬意を払い、命をあずかる意味の重さを噛みしめるかのように、式はおごそかに執り行われる。一方、切り倒された御神木がふもとの町へ下りてくると、雰囲気は一転。20年に1度の祭に、街は大いにわき、人口の2倍近くの人であふれかえる。
日本の森林は、適度に人の手が入らないと荒廃してしまうといわれる。性急な開発による伐採は、山の機能を根こそぎ奪ってしまうが、御神木という1つのシンボルによって、山もまた守られてきたのだろう。かつ、20年の大らかなサイクルのなかで、祭を支える伝統技術の数々は絶えることなく継承される。これはいわば、1300年も前から行われてきた、究極のサスティナビリティともいえよう。また、食や建築物といった伊勢の魅力や、神宮にまつわる神話を女優、浅野温子が語り舞台で伝えるなど、多角的に「お伊勢さん」を紹介。
近年、お伊勢参りがブームだという。スピリチュアル、パワースポットなど紹介の仕方はさまざまだが、伊勢神宮には、日本人のあり方の原点のようなものがあるのかもしれない。
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