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スマートかつ骨太な
“マイ箸”ユーザーへの道

――実際にマイ箸を持ち歩く際に気になるのは、食事の場でスマートに取り出し、使うのはどうすればよいかという点です。相手が持っていない場合、自分1人だけマイ箸を出すのは気が引けるという声もありますが…。

高橋:  あまり難しく考えないのがよいと思います。「最近流行しているから持っている」とか、「面白いから持っている」、「カッコいい箸を見つけたから持ち歩いている」、という“軽いノリ”だったら、相手にも自分にも負担にならないと思います。

それに自分の好きな箸を持てば、自然と食事も楽しくなるんじゃないでしょうか。それが、同席する人にも伝われば、食事の場が変なムードになったりはしないと思いますけど。


――それと、マイ箸をずっと使い続けるためには、使用後のことも気になりますね。汚れたまま持ち歩くことを考えると、だんだん億劫になりそうな気もしますが。

高橋:  最近はマイ箸を洗ってくれるお店も少しずつ増えているようです。私はというと、食べ終わった後にお茶ですすいでさっとティッシュで拭く程度のことが多いですね。きちんと洗った方がよいのでしょうけれど、実はその程度で済ませてしまうマイ箸ユーザーも多いですよ。どうしても気になるというのでしたら、表面がつるつるして拭くだけでも汚れが落ちやすい、塗り箸タイプのものはどうでしょうか。

ずっと使い続けるためにも、そうやってぜひ自分が気に入った、こだわりのある箸をマイ箸に選ぶことをお薦めします。人は自分が大好きな物なら持ち歩きますけど、そうでもない物だとやがて持ち歩かなくなります。そういった意味で、人に見せたくなる箸や箸袋を持つことが、マイ箸を続けるポイントだと思います。第一、持っているだけで気分が良いものですよ。


――ありがとうございました。



“マイ箸人口”は少しずつ増えているようだ。高橋氏はしきりに「たかが箸ですが……」と語っていたが、「されどお箸」と付け加えたいほどの奥深い話を聞かせて頂いた。次ページからは、高橋氏が選んだ「男が持ちたい箸」を紹介する。“男の箸の世界”の入り口が垣間見えるだろうか?

高橋氏は常に数本の箸を携帯している。

高橋氏は常に数本の箸を携帯している。この日は3本の箸が箸袋に入っていた。塗り箸と角張った竹の箸といったように、料理やTPOに合わせて使い分けられるように持ち歩くのが基本だとか。

高橋 隆太(たかはし・りゅうた)氏

経歴

1973年東京生まれ。インターネットベンチャー企業勤務時に、漆器、陶器などの工芸 品に魅せられ、1999年に「銀座夏野」をオープン。2001年には「銀座夏野青山店」、 2007年には「銀座夏野 新丸ビル店」をオープン。著書に『究極のお箸』(三省堂)、 『美の壷 箸』(NHK出版)にコラムを寄稿。

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