風力発電は本当に「クリーン」「国産」「無尽蔵」のエネルギー?!(後編)立ちはだかる30以上もの法律を一つずつクリアして実現
●空高くそびえる白い風車がクリーンなイメージを演出するとして、全国の自治体から注目を集めた風力発電──。しかし、風力不足で風車が回らなかったり、思うように収益が上がらず赤字を積み上げたり、現実は厳しいようだ。
●北海道北西部の苫前町では、1990年代後半から風力発電に取り組んでおり、稼動し始めてから10年近くを経た今も事業として成立している。成功の秘訣は当初から徹底して採算性にこだわった点にあった。もちろん、すべてが順調だったわけではない。
●風況調査の結果から適地と判断しても、道路法に阻まれて建設が進まない。風力発電機は60mもの高さになることから、航空法に基づいて航空障害燈を設置しなければならない。発電した電気を異なるエリアで活用しようにも、電気事業法では認められていない……。クリアすべき法律は30を超え、当初計画から変更を余儀なくされたものも少なからずあった。
●法律は一度制定されると順守の義務があるものの、時流に沿って改正もなされる。例えば、現在は航空障害燈の設置は規制緩和により免除されている。また、いずれ電力が完全に自由化されて、売電先を自由に選べるようになれば、事業モデルそのものが変わるだろう。これからの風力発電を考えるうえで、こうした法改正や規制緩和は大きなポイントになるはずだ。後編ではその辺を具体的に見てみたい。
取材/土屋 泰一、林 愛子 構成・文/林 愛子 写真/佐藤 久

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