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新たな環境負荷削減のソリューションとして
普及が期待される

今後は、アイドリングストップ給電システム自体の認知や普及を促進するような活動も必要になる。

まず、給電システムのネーミングだが、「外部電源式アイドリングストップ冷暖房システム」という正式名称は長い。東京電力の北村氏のインタビューでも出てきた「エコキュート」のような覚えやすいネーミングがあれば、「○●○●○●対応PA」や「○●○●○●対応駐車場」といった具合に、給電スタンドの設置をアピールしやすくなり、認知や理解も向上するのではないだろうか。

幅広く認知させていくという点では、トラックの販売会社がオプション装備をあまり売りたがらないという“現場の事情”も実は見逃せない。というのも、トラック1台の価格は1000万円からそれ以上と、きわめて高価なものだ。そこに数十万円の余計なオプション製品を販売会社が薦めたところで、購入する運送事業者からは値引きやサービスの対象として見るケースが多い。

このような現状を見ると、国土交通省や環境省といった関連省庁をはじめ、運送業界の各関連団体や地方自治体を巻き込んだコンソーシアムのような共同事業体を立ち上げ、運送業者や給電スタンドを設置する企業に具体的な支援や情報提供を行うことで、普及をよりいっそう促進するような手立ても必要となってくるだろう。

既にアイドリング削減設備の導入が進む米国では、インターネットで利用できる電子地図により、トラック運転者がアイドリング削減設備のあるトラック駐車場を見つけやすくするような取り組みもなされており、今後、日本が見習うべき点も多い。

「現状の給電システムは運転席の冷暖房を行うもので、積み荷の温度管理機器への給電を行うことはできません。搬送中に荷台の温度管理が必要な車両は、現状、気候や場所に関係なくアイドリングを止めることはできません。ニーズに応じて電源容量の大きな給電スタンドの提供も検討していきたいですね」と東京電力の北村氏は、今後の展望を語る。

今回、紹介した給電システムは、アイドリングストップを実現することで、有害な排気ガスも騒音もなくなることにつながるのは間違いない。

利用者はもちろん、その“姿”を見ている人たちも、その効果を実感でき、実際に大幅なCO2排出量削減効果も期待できる新たな環境負荷削減のソリューションとして、今後もその動向を見守る必要があるだろう。

東神ステーションにて、給電ステーションにケーブルを接続する様子

東神ステーションにて、給電ステーションにケーブルを接続する様子

(前編はこちらから)

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