運営する人間も“地産地消”が望ましい
生産者との信頼関係を築き、生産者同士の縁を取り持つことで、ネットワークを拡大してきた九州のムラ市場。九州一円のユニークで良質の生産品は消費者の支持を集め、業績も好調だ。他の地域から「ノウハウを教えてほしい」「うちにも出店してほしい」との声が出るのも当然のことだろう。

株式会社 九州のムラ市場 取締役 丸岡 克之氏
しかし、そう簡単な話ではないようだ。九州のムラ市場の肝になっているのは生産者とのネットワークである。人間関係構築にノウハウは存在しない。丸岡氏は「地域のことをよく理解している人がやるのが一番良い。我々が他の地域で展開したところで、成功しない」と断言する。
「地域活性化や地産地消は注目を集めているジャンルだけに、お店を出すのは簡単でしょうが、生産者との関係性を維持するには相当のパワーと時間が必要です。地域社会は狭いですから、いい加減なことをすれば、あっという間に地域から信頼されなくなります。その土地に骨をうずめる覚悟で取り組まないと難しいでしょうね。やる人間も“地産地消”が望ましいのではないでしょうか」(丸岡氏)。
九州のムラ市場は、地域社会における仲人のようなものかもしれない。生産者と消費者、ムラとマチ、ムラとムラ……それぞれに異なる“家庭環境”を踏まえた上で、それぞれの長所をアピールしながら、縁を取り持っていく。良縁が積み重なれば、経済効果や食文化の伝承といった幸せがもたらされ、地域社会という家庭は円満になる。
生産者主導の農産物直売所とは違うアプローチだが、これもまた地産地消の1つの形だ。これからどのような形の地産地消が生まれ、どう広まってしていくのか、今後の発展を見守りたい。

九州のムラ市場ではイートインコーナーも充実している。店舗で販売している商品の試食を兼ねて、来店客に楽しみながら、買い物をしてもらおうというわけだ。写真は一番人気のコーナー「おにぎり工房」で、注文が入ってから、炊き立て熱々のご飯でおにぎりを握ってくれる。写真左は手前から、奄美島豚味噌(180円)、東市来ひじきちりめん(180円)、阿久根産粒うに(230円)。鹿児島名物のお味噌汁、茶ぶし(100円)と一緒にいただくのがおすすめ。

店舗の前にはベンチやテーブルを用意し、店舗やイートインコーナーで購入したものを、その場で食べられるようになっている。週末ともなると、家族連れでにぎわい、空席を探すのが大変なほど。通路に並んだ出店は名物の「いきなり団子」やアイスクリーム、ソーセージ、焼き鳥などバラエティに富んだラインナップで、いずれも生産者が運営している。生産者にとっては消費者の反応を直接確かめることができる絶好の場だ。
問い合わせ: 九州のムラ市場
http://www.muraichiba.com/blog/
住所: 福岡県福岡市西区小戸 2-13-16
電話: 092-894-1126
FAX: 092-892-8318
営業時間: 10時~19時(年中無休)
▼参考リンク
雑誌『九州のムラへ行こう』
マリノアシティ
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- エコな照明、LEDで光り輝くクリスマス・イルミネーション(後編)家族で見たい! 東京近郊のスポットを厳選紹介! (2008/12/12)
- メガソーラー本番、日本の復権なるか?! [PART7]世界一奪還目指すシャープ (2008/12/11)
- エコ番付2008(第6回)2008年注目のエコ製品・サービスを振り返る メガソーラー (2008/12/10)
- ウォームビズを科学する!この冬注目の機能性下着(前編)大手下着メーカー グンゼに聞く、ハイテク下着の秘密 (2008/12/09)
- 美しく、省電力! LEDイルミネーションを見に行こう 次世代照明LEDの魅力を堪能できる都内厳選スポットを紹介 (2008/12/05)

