東京の名所を自転車で回ろう!

パンチサイクルの次のお薦めは、テーマもズバリ、「東京の新旧名所を走ろう!」。都心を走るだけでも大変なのに、「新旧名所」とは、一体どんなコースだろう。
下町の代表格、浅草
でも新たな浅草の顔は少し違う
出発は先に紹介したコースと同じ浅草。だが、今度は浅草通りではなく、国際通りから。開業してまだ2年のつくばエクスプレス浅草駅からのスタートだ。
けばけばしいネオン街を、勢いよく走りだすと、あっという間に田原町だ。今度はネオンに対して仏具の店が多い。交差点を過ぎてさらに南に走る。調理器具などの専門店が軒を連ねるかっぱ橋商店街はすぐそこだ。
気がつくと蔵前。ここで通りは江戸通りに合流する。が、ここは厩(うまや)橋を渡り、清洲通りを南に下って両国を目指そう。隅田川から渡ってくる風が熱くなってきた肌に心地良い。
両国を越えて直進。遠目に国技館が見える。京葉道路、二乃橋と越え、森下で右折。新大橋通りに入る。古き良き下街の雰囲気がかすかな潮の香りとともに感じられる。これからどんな名所が現れるのか、期待に胸をふくらませてペダルをこぐ。
新大橋を越え、しばらく走ると目に飛び込んでくるのは水天宮だ。ビルに囲まれながら、今日も安産と子宝を願う人々でにぎわっている。
日本橋川を首都高をくぐるように渡ると、茅場町に出る。日本橋はもうすぐそこ。

水天宮沿いの通りには、灯籠が並んでいる。平日でも参拝客は多い。

日本橋の喧騒を少し離れると、静かな町並みが待っている。
「都民の台所」、
築地市場に立ち寄る
今回のコースの目玉は「都民の台所」としておなじみの築地市場だ。茅場町から八丁堀、新富町と新大橋通りを下ってくると、水産物だけで一日の取扱量が2300トン、20億円もの金額が動くという世界最大級の食品市場が見えてくる。
さっそく新鮮な魚介類を食べさせてくれる場内のお店に入って、湧いてきた食欲を満たしたくなるが、ルート通りにまず目に入る築地本願寺へ立ち寄ろう。
正式には「浄土真宗本願寺派本願寺築地別院」と舌を噛みそうな名前。1617年の創建だが、1657年の大火で焼け、当地を埋め立てて再建された。今の築地市場はその時の門前町に当たる。
1923年関東大震災で再び焼け落ちると、伊東忠太博士の設計で、古代インド様式の建物として生まれ変わる。独特の存在感を持った本堂は街並みにアクセントを加えている。
築地本願寺を左に見つつ直進すると築地市場である。始めて来る人にはどこから入っていいのかわからないだろう。複雑に入り組んだ建物群の間で、魚の匂いが香り、フォークリフトが忙しく働いている。
将来、江東区豊洲への移転がほぼ決まっている築地市場だが、60年以上都民に食事を提供してきた歴史に思いを馳せながら、記念に海鮮丼をいただく。

独特の外観が目を引く築地本願寺。忘れずに立ち寄ろう。

築地の場外市場。場外でも場内でも新鮮な海の幸が食べられる。
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