
世界の太陽電池と風力発電設備の市場規模がここ数年、急速に拡大し、新設火力発電の主流である大型ガスタービンの市場に肩を並べつつある。
2007年3月上旬、太陽電池と風力発電設備の2006年の市場規模を示すデータ(速報値)が明らかになった。
太陽電池の業界紙、PVニュースが公表した昨年の太陽電池の生産規模は、出力ベースで約250万kWとなり、前年比で50%も増加した。また、風力事業のコンサルタント会社、BTMコンサルトが発表した昨年の風力発電の新規設備は、約1500万kWで前年比30%増となった。
一方、大型ガスタービンの年間の新設規模は、2004年以降、4000万kW前後で推移している。
こうして見ると、太陽電池、風力発電設備とガスタービンの新設規模にはまだ開きがある。だが、金額に換算するとこの差は縮まる。ガスタービン、風力発電、太陽電池の1kW当たりの末端での販売価格は、それぞれおおよそ6万円、15万円、60万円が相場。この単価を乗じた市場規模で比較すると、ガスタービン2兆4000万円、風力発電設備2兆2500万円、太陽電池1兆5000万円となり、ガスタービンに肉薄する。
加えて、ガスタービンの市場は、今後も年間4000kW 前後で横ばいの見通しなのに対し、太陽電池と風力発電設備は今後も当分の間、2けたの成長が見込まれている。太陽電池に関しては複数のマーケティング会社が、2010年の市場規模を400万~500万kWと予測。風力発電に関してはBTMコンサルトなどが同年2500万kW近くになるとみている。
こうした予測値を基にすると2010年の市場規模は、太陽電池が2兆4000万~3兆円、風力発電設備が3兆7500万円という巨大市場になる。量産効果や市場競争によって、販売単価は下がっていくだろうが、それでもガスタービンを抜き、太陽電池と風力発電が、新設発電設備の最大市場になることは間違いない。
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