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“環境に優しい”パーク&ライドの今後の可能性

鎌倉市と金沢市におけるパーク&ライドの取り組みを2回(中編と後編)にわたって“成功事例”として紹介してきた。興味深いことに、実は両市の担当者はそろって「うちは成功しているといえるのでしょうか?」と我々取材陣に聞き返している。

確かに、何をもってパーク&ライドを“成功”と判断するかは、個別の要因が地域ごとに違って入り込むので難しいところだろう。しかし、少なくとも両市では実証実験から本格導入へと駒を進め、現在も継続的に運用しており、「交通渋滞緩和」という当初の目的に対して一定の効果をあげているのは間違いない。

さらに、両市におけるパーク&ライドの利用者数は着実に増えている。利用者は単に「自分のクルマを使うより早く目的地に着く」あるいは「自分のクルマより安上がりで済む」などの理由でパーク&ライドを活用しているのかもしれない。しかし、パーク&ライドが地球温暖化の一因となっている二酸化炭素の排出量削減に対して有効な手段であると考えるのは間違っていないだろうし、両市のパーク&ライドの取り組みが現実的に利用者の増加につながっていることからも、「環境対策においても、パーク&ライドは効果を上げつつある」と言って差し支えないだろう。

京都議定書の発効から2年が過ぎ、我が国は1990年の基準値に対して6%削減どころか、さらに8%増の14%もの二酸化炭素排出量を2008年~2012年までに削減しなければならない状況にある。二酸化炭素の排出量を削減していく方向にあるどころか、逆に増えてしまっているのだ。「環境負荷を軽減するために、地球温暖化を防ぐために、クルマの利用を減らそう」といった問題意識を国民一人ひとりの胸のうちに醸成されるのを“待つ”時間はもはや残されていない。

それだけに、全員にとって便利で使えるパーク&ライドシステムが全国各地に広がり、同時にそれが環境負荷を軽減する上で威力を発揮することを願ってやまない。

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