駐車場ごとの特色は既存の駐車場を利用するが故のこと
では、Kパークを利用するために、利用者はどのような手続きが必要なのか。順に分かりやすく見ていこう。
利用希望者はまず、金沢都市圏パーク・アンド・ライドシステム実施協議会の事務局で「Kパーク会員登録」を行う。その後、バス・鉄道事業者である北陸鉄道のサービスカウンターにて、同協議会が発行する「Kパーク受付内容書」を提示。乗車券と商品券を購入して、「Kパーク会員証」と「駐車場利用証」を受け取れば手続きは完了となる。
あとは毎月、乗車券と商品券を購入し、「駐車場利用証」を受け取るだけで済む。乗車券は、(1)通常の通勤定期券(3割引)よりも安い4割引のKパーク専用定期券を購入するか、(2)1カ月分に相当する金額をプリペイド方式で入金するか、(3)指定枚数の回数券を購入するか──いずれの方法から利用者が選べる仕組みだ。

Kパーク利用者はフロントガラスの見える場所にこの「駐車場利用証」を置いておく
続いて、それぞれのパーク&ライド駐車場の特徴を紹介しよう。
6カ所あるKパーク指定駐車場のうち、3カ所は商業施設の駐車場を利用している。そのひとつ「バロー金沢高尾店」は、金沢市街地の南方やや西寄りに位置するスーパーマーケットだ。Kパーク用駐車台数は20台で、南部方面から市街地へ向かう通勤者をターゲットとしている。最寄りのバス停「扇台小学校前」までは徒歩1分以内だ。

バロー金沢高尾店の駐車場のなかでも、パーク&ライド用スペースは店舗からやや離れた場所になる。利用者はここにクルマを停めて、徒歩で最寄りのバス停「扇台小学校前」へと向かう
Kパーク指定駐車場の中で、泉野総合体育館の第4駐車場は他の駐車場と少し利用方法が異なる。元々、この駐車場は体育館からやや離れた住宅街の中にあり、大規模なイベント以外ではほとんど利用者がいないため、入口には不法駐車対策としてゲートが設置されている。Kパーク利用者には入出庫時に必要な専用のカードが配布されるので、それを使ってゲートを開けてクルマを停める。バス停は駐車場のほぼ目の前だ。

泉野総合体育館のKパーク用駐車台数は30台。利用時には専用のカードが必要だ
Kパークのなかで唯一、パーク&“レール”ライドと銘打たれているのが、北陸鉄道石川線額住宅前駅の駐車場だ。元々、駅前広場だったスペースをKパーク用に転用したもので、17台駐車することができる。
しかし、石川線は単線であるため、運行ヘッドが約18分と限界があるうえに、香林坊や武蔵ヶ辻といった金沢市街地に直接アクセスすることができないといった課題がある。そのため、石川線そのものの利便性向上に向けた検討が進められているという。

北陸鉄道石川線額住宅前駅。ホームの奥にそびえる白い建物が県営の額住宅だ。駅前に設置された駐車場はオレンジと緑に塗り分けられているが、Kパーク用はオレンジ色の部分で、駅寄りの緑色のスペースは駅送迎用となっている
2007年(平成19年)2月時点で、Kパーク指定駐車場は229台、登録者数は190人に上るが、その190人全員が毎日利用している訳ではない。例えば、いわゆる“飲み会”があってクルマに乗れない日や、残業などで終バスに間に合わないことが予測される日などは、利用者はパーク&ライド以外の手段で通勤しているという。
とはいえ、1996年(平成8年)11月の導入当初はそれぞれ90台、41人だったことから、通勤者向けのパーク&ライド(パーク&“レール”ライドも含む)であるKパークは、市民の間で着実に定着・拡大しているといっていいだろう。
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