CO2を出す車はいつまで楽しめる?!(前編)
●去る10月22日、六本木ミッドタウンにて、メルセデス・ベンツシンポジウムが開催された。第12回を迎える今回のテーマは「持続可能で事故のない車社会を目指して」。会場には最先端のテクノロジーを盛り込んだコンセプトカー「F700」が展示されていた。
●シンポジウム開催の目的は、クルマが抱える様々な課題を議論することにある。個別のテーマは毎回時流に沿ったものを取り上げているが、自動車業界にとって今や“環境”は避けて通れない問題だ。今年のテーマに掲げられた「持続可能」とは、環境問題と折り合いをつけながら、いつまでもクルマがクルマとして存在し続けられることを意味する。
●クルマが関わる環境問題のなかでも、昨今は特に二酸化炭素(CO2)の問題が注目されている。クルマが化石燃料を燃やして動力を得る以上は、どうしてもCO2が出てしまう。メーカー各社はCO2排出量低減のために燃費を向上させたり、カーボンフリーのバイオ燃料や燃料電池車のようなCO2排出量ゼロのクルマを開発したり、様々な取り組みを行っている。
●欧州では、日本以上にクルマとCO2の問題が関連付けて語られており、欧州自動車工業会はCO2排出量に関する自主規制を設定している。欧州でクルマを販売する全てのメーカーはその規制を順守しなければならない。また、クルマの諸元表に1km走行時のCO2排出量が明記されているのも日本と異なる点だ。ユーザーは個々のクルマが環境に与える負荷を数値情報として得て、比較できるのである。
●そんな欧州に本拠地を構えるメルセデス・ベンツでは、この環境の時代にどう対応していこうと考えているのだろうか。シンポジウムで語られた“持続可能な”クルマ社会実現のためのロードマップを前後編にわたってリポートする。
取材/土屋 泰一、林 愛子 構成・文/林 愛子 写真/新関 雅士

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