鎮地祭、一般参列不可の式次第を密着リポート!
午前9時半には、斎館から参進した神職や参列者が所定の位置に着いた。声ひとつ立たない祭場は驚くほど静かだ。新御敷地では、まず物忌の童女と権禰宜(ごんねぎ)が心御柱覆屋の前に進み出る。正面にはあらかじめ、楉案(しもとあん、皮付きの椎の枝を藤の蔓で編んだ机)が用意されていて、そこに先ほど宮掌が運んできた忌物、神饌、鶏卵などを供える。
供え物を並べ終えると、権禰宜は祝詞を奏上する。神に言上げするためか、読み上げる声はほとんど聞こえない。読み終わると、神職者一同が八度拝の作法で拝礼する。その間、物忌の童女は座ったまま頭を下げている。祝詞の奏上が終わると権禰宜は、先ほど供えた神饌、鶏卵を下げ、忌物を御柱覆屋の前に供える。
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新御敷地の所定位置につく神職者(写真左)。足元に敷かれているのは畳表の茣蓙(ござ)。神宮の祭祀は一般の神社とは異なり「庭上祭祀」であるため、慣れなければ石の上に長時間座り続けるのは難しい。用意されていた楉案(しもとあん)の上に神饌を供える権禰宜(写真右)。神饌は米を中心に、餅や伊勢海老、鯛、塩や海草、酒など多種多様。そのほぼすべてを神宮で自給自足しているという。ある意味、究極のスローフードだといえるだろう
(クリックすると拡大した画像が開きます)
神饌を下げると、物忌と権禰宜は順次中央と四隅に立てられている五色の幣の前に進み出る。物忌の童女が手にしているのは忌鎌(いみがま)という儀式用の鎌。それぞれの幣の前で“草を刈り初める式”(物忌がしゃがんだ状態で忌鎌を頭上にかざし、権禰宜はその介添えをする)を行う。中央の黄から西北の黒へと時計回りに一周すると、今度は権禰宜が忌鍬(いみくわ)を持って同様に五色の幣を回る。 まず物忌が忌鍬(いみくわ)を持って頭上にかざし、続いて権禰宜が手渡された忌鍬を振り上げて“穿ち初める式”を行う。
“草を刈り初める義式”と“穿ち始める式”のあと、物忌と権禰宜は、忌物を供えた心御柱覆屋に拝礼する。最後に全員で一拝して、鎮地祭儀は終了する。ここまでで約1時間、祭儀は厳粛に執り行われた。
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(鎮地祭の動画はこちら) |
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