古式にのっとって行われる鎮地祭
鎮地祭の概要は以下になる。
まず神への供え物を所定の場所で清め、新しい御敷地へと移動する。神の坐する心御柱覆屋(しんのみはしらおおいや)に清めた供え物を納め、祝詞を上げる。続いて周囲に立てられた五色の幣に向かい、童女が鎌を持って頭上にかざす“草を刈り初める式”を行う。そのあとに神官が、鍬を振り上げて“穿ち始める式”を行う。最後に供え物を心御柱覆屋に納め、全員で一拝して終了する、という流れになっている。
2008年4月25日、午前9時から始まった内宮の鎮地祭は、静寂のなか厳かに執り行われた。
まず、禰宜(ねぎ)以下8人の神職と物忌(ものいみ)1人が斉館より参進する。五十鈴川のほとり、瀧祭神(たきまつりのかみ)の南方にある川原祓所(かわらのはらいしょ)にてみそぎを行う(外宮では社殿前にある三ツ石前で行う)。
また、古来重要な祭儀には、物忌と呼ばれる子供が加わることになっている。今回も、内外両宮と別宮の祭祀に、幼稚園から小学5年生までの女子児童10人が参加した。
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内宮の斎館は、広大な神苑を進み、火除橋を渡ってすぐ左手にある(写真左)。儀式が執り行われる際には、神職がここで祈願するためにこもることになる。斎館から参進した神職と物忌は、川原祓所(写真右)にて修祓(しゅはつ)の儀というみそぎを行う。川原祓所が儀式の際に使用されるのは、鎮地祭と後鎮祭、遷御の3回だけだ
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外宮では御池の前、3つの石が囲われている三ツ石前で修祓(しゅはつ)の儀が行われる。普段は写真左のようになっているが、鎮地祭当日には囲いが取り払われ、内宮と同様にみそぎが行われた(写真右)。写真に見えているのは神への供え物(忌物・いみもの)と神に捧げる食事(神饌・しんせん)を納めた辛櫃(からひつ)と白鶏(籠に入れたつがい)。また、祭祀に奉仕する神職は、斎服という純白の衣装を身に着けている
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川原祓所で修祓の儀が終わると、忌物(いみもの)、神饌(しんせん)をおさめた辛櫃(からひつ)と白鶏(籠に入れたつがい)は、宮掌の手によって新御敷地の祭場に運ばれた。みそぎを終えた神職8名と物忌の童女は、続いて五条殿に向かって参進する。
同時刻、参列する大宮司以下の神職と、新宮式年造営庁の参事以下の職員は、先ほどの斎館より参進し、川原祓所にて修禊の儀を終えた9人と合流した。その後正宮まで進むと、社殿に向かって八度拝の作法で拝礼し、ようやく新御敷地の斎場で所定の位置に着く。
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斎館より参進して新御敷地の斎場に向かう神職や参列者(写真左)。声ひとつ上がらず、静まりきった参道を歩く神職の参進には圧倒される。先発と後発の神職は五条殿で合流したあとで正宮へ向かう(写真右)
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先発と後発の神職者は新御敷地に入る前に正宮に向かい(写真左)、社殿に向かって八度拝の作法で拝礼する(写真中央)。その後、正宮から直接、隣の新御敷地へと移動した(写真右)。この写真のみ、外宮での鎮地祭の様子である。作法や流れは内宮のものと変わらない
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(鎮地祭の動画はこちら) |
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