伊勢神宮、“究極”のサステナブル?!(前編)1300年も続く「式年遷宮」に学ぶ環境問題解決のヒント
●伊勢へ行きたい 伊勢路が見たい せめて一生に一度でも――伊勢音頭で歌われているように、伊勢神宮には今も昔も大勢の人々が訪れる。清流、五十鈴川に架かる宇治橋を渡り、白い玉砂利が敷き詰められた広大な参道を一歩一歩踏みしめるように静かに進む。樹齢何百年もの木々の間からのぞく檜造りの社殿を見上げると、確かに「一生に一度は」と人々が願うのもうなずける。
●伊勢神宮──日本の総氏神である天照大神(アマテラスオオミカミ)を祭り、日本の神社の“頂点”に位置するといってよい。そこでは、なんと1300年も前から「式年遷宮」と呼ぶ儀式が連綿と続けられてきた。
●式年遷宮とは、20年に一度、足掛け8年を経て社殿を新しく建て替える一連の儀式を指す。古びたものを新しくする――再生することで永遠の繁栄を目指したそうだ。飛鳥時代に天武天皇が定めてから、2013年には第62回を迎える。その取り組みには、後世にいかに式年遷宮を引き継いでゆくかという「持続可能性」がうかがえる。
●なぜ伊勢神宮の式年遷宮を取り上げるのか? 環境問題を解決していくのに欠かせない要素のひとつである「持続可能性」というポイントを学べるからだ。一口に「伊勢神宮の1300年間にわたる持続可能な取り組み」といっても、実行するのは大変なことである。
●しかし大変だから…などの理由では止めない。行うべきことを粛々と続ける。この取り組みこそが、いま全世界で直面している環境問題に解決の糸口を見つける可能性を秘めている。今回のフォトリポートでは、2008年4月25日(金)に行われた式年遷宮の諸祭のひとつ「鎮地祭」にスポットをあて、そこからなにがしかのヒントを学んでみたい。
取材/土屋 泰一、染谷 奈津枝 構成・文/染谷 奈津枝
写真/ECO JAPAN編集部

この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- [どうなるどうする温暖化]感染症:熱帯病が北上中、戦略的な蚊対策を (2008/12/09)
- 第37回 国土交通省内に観光庁が発足 エコツアー推進には力不足[生物多様性] (2008/11/25)
- [どうなるどうする温暖化]果樹:ミカンやリンゴを襲う日焼けや着色不良 (2008/11/18)
- 第36回 東京都が太陽光設備の大型助成 クレジットを売却し資金を確保[温暖化対策] (2008/11/11)
- 第35回 ユニリーバの認証制度戦略 自社ガイドラインの普及を狙う[生物多様性] (2008/09/30)

