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箱を軽くすれば燃費が良くなる
重量コントロールでCO2を削減

運送業界でのCO2削減というと、まず目が行くのは輸送に使うトラックの燃費性能だろう。例えば、燃費の良いトラックで運送する、エコドライブを徹底して燃費良く走行する、あるいは距離的にも時間的にも無駄のない走行ルートを組むといった点などが注目される。実際、CO2排出量が1番多いのも輸送時だ。

ではなぜ、日本郵便は“箱”に着目したのか。原氏はこう語る。

「これは一見、単なる箱なんですが、これを極めていくと重量コントロールが可能になります。特にPCなどの精密機器は現在、輸送時の衝撃を減らすために大量の梱包材を使用しています。場合によっては本体よりも重いこともあるんですよ。物流コストの削減という意味では、梱包は非常に重要なファクターだと思います」(原氏)。

日本郵便 国際事業本部 国際物流事業部 担当部長 原 昇 氏 (現 JPサンキュウグローバルロジスティクス 専務取締役)

荷物が軽くなれば、それだけ輸送費も抑えられるというわけだ。日本郵便の輸送梱包箱は箱のつくりを工夫したことで、資源の有効利用だけでなく、輸送時の省エネルギー化にもつながった。また、輸送は基本的に重量課金。顧客にとっても、梱包の軽量化は輸送費の削減という直接的なメリットになる。

同社でCSR(企業の社会的責任)を担当する経営企画部門 経営企画部 担当部長の山田春樹氏は、「これまで運送業界はネットワークの広さや『安い、早い、コンビニエンス』ということを機軸にしてきました。しかし、今後は環境問題が切っても切り離せない課題になります。日本郵便でも『カーボンオフセット年賀』や植林などの取り組みをしてきましたが、やる以上は“本業がらみ”、つまり輸送面での取り組みを進めたいと考えています」と話す。

今回の輸送梱包箱の導入は、その一環という位置付けだ。山田氏は続けてこうアピールした。「我が社のCO2排出量削減というだけでなく、利用してくださるお客様のCO2削減にも貢献できると思います」。

日本郵便 経営企画部門 経営企画部 担当部長 山田 春樹 氏

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