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100回以上繰り返し使える“箱”の導入で
CO2削減を狙う日本郵便

郵便事業(東京都千代田区、以下「日本郵便」)は、EMS(Express Mail Service)とゆうパックの送付時に使用する梱包資材として、100回以上繰り返し使用できる、リユース可能な環境配慮型「輸送梱包箱」を検討している。最初の試みとして2008年7月上旬に行われた北海道洞爺湖サミットなどで、関係者省庁や報道関係者に2種類500箱を無償で配布した。

日本郵便 国際事業本部 国際物流事業部 担当部長(現 JPサンキュウグローバルロジスティクス 専務取締役)の原昇氏は、「サミットに付随して動く物流に、日本郵便としてどうアピールできるかという挑戦です」と語る。

洞爺湖サミット専用のリユース可能な環境配慮型「輸送梱包箱」

洞爺湖サミット専用のリユース可能な環境配慮型「輸送梱包箱」。右は洞爺湖をイメージしたもので、A4サイズの書類を2列入れることができる。左はPCなど精密機器用に設計したもので、同サミットで行われた植樹から森をイメージした緑色に。世界中の人が手をつないで1つの輪を作るというイラストには、平和へのメッセージが込められている。目指したのは“捨てずに長く使いたくなる”デザイン

箱そのものは、ベンチャー企業のスターウェイが製造・販売しているもの。通常の段ボール箱よりも丈夫な素材を使うことで、およそ100回以上繰り返し使うことを可能にした。ただし、使用条件により繰り返し利用できる回数は異なる。企業での使用などで管理が行き届いていた場合には、実証実験で200回以上使用できたケースもあるとしている。

このことから単純計算では、段ボール箱99個分の原料や製造コストなどが削減されることになる(ただし、この輸送梱包箱1個当たりの原材料・製造・リサイクルなど、全工程でのコストや環境負荷に関するデータは明らかにされていない)。また、素材はすべて統一規格になっており、使用済みの箱は回収してリサイクルできる。

100回リユース(繰り返し使用)した後は、すべてリサイクルして循環させる――つまり「一度作ったら一切、廃棄しない」ことが目標だ。

(1)折りたたまれた状態から広げる。折り目には特殊加工で線を入れているので広げるのもたたむのも簡単
(2)箱のふた部分にはマジックテープが施されているのでガムテープは不要。何回使っても箱がテープでベタベタになることはない
(3)マジックテープで止めたあと、プラスチック製の結束バンドで固定すれば完了。テープや金具は壊れたら交換も可能だ
(4)梱包し終えた状態。ガムテープを使わないのであっという間に梱包できる。リユースできるだけでなく、使いやすさも魅力

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