樹齢300年、森のマザー・ツリーが危い!?(後編)古道再生プロジェクト「松鶴のブナを守る」Photoリポート
●武田信玄の娘・松姫が、織田氏の追っ手から逃れる途中に通ったとされる松姫峠(山梨県北都留郡)。東京からは100kmほど。車で数時間の位置にあり、新緑や紅葉など、四季折々の自然を楽しめる人気スポットの1つになっている。しかし、ハイカー(登山者)が増え過ぎると“踏み固め”と呼ばれる土壌の硬化が進んでいく。木にとっては根が張りにくくなるなど、根系障害の原因にもなりかねない。
●この松姫峠を擁する小菅村では、木を守りながらも多くの人に自然と触れ合ってほしいとの思いから、古道再生プロジェクト「松鶴のブナ(母樹)を守る」(主催:山梨県北都留郡小菅村・多摩川源流研究所、共催:多摩川源流大学・東京電力、実施日:2007年11月17~18日)を実施。峠付近にあり、踏み固めの進行が懸念される森のシンボル・ツリー「松鶴(しょうかく)のブナ」に保護柵と木道を設置する。
●その当日の様子をお伝えする本稿の前編では、一般の参加者が土壌調査から木道設置までを行う様子を紹介した。続く後編では、保護柵の設置と全体の完成までの様子を写真とともにお伝えしていこう。単なる“設置作業”にとどまらず、多摩川の源流域で森を守り続けてきた小菅村ならではの“知恵”と“思い”――それを同じ多摩川の中流域・下流域へ、また若い世代へと受け継いでいくプログラムである。
取材/土屋 泰一、蔦林 幸子 構成・文/蔦林 幸子 写真/渡徳博

樹齢300年ともいわれる「松鶴のブナ」(山梨県北都留郡)
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