「百年の森づくり」の新たな一歩を記念
源流の木を伐採・木出し
路網を登り切ったところで、東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科の菅原泉准教授から、今後の森づくりについて説明があった。造林学を専門とする菅原准教授は、樹高や土壌を調査しながら、小菅村に適した森づくりの方途を検証している。
日本の人工林の多くがそうであるように、小菅村でも戦後の植栽で針葉樹林が多くを占めるようになった。「多摩川源流 百年の森づくり」では、そこに本来の広葉樹林を導入し、針広混交樹林に変えていく。鳥や小動物が多く生物多様性に富み、保水能力の高い“豊かな森”が目標だ。

現在は針葉樹林が多い小菅村の山
広葉樹といっても様々あるが、菅原准教授はミズナラが適していると判断。小菅村で採取したミズナラの山引き苗を育て、植え付ける計画だ。村の原植生を生かすことで遺伝的なかく乱を防げる。既に今年11月には東京電力の協力によって、2万本の苗木を運び込んだ。ひと冬越して、来年の春に植栽する。
今後は村の内外のマンパワーを借りて苗木の生産を進め、「小菅の源流で育てた苗木を流域に広げていきたい」と語り、既に東京都から問い合わせが来ていると伝えた。
続いて、この日の記念に“源流の木”の伐採・木出しが行われた。切ったのは樹齢46年のサワラ。森林組合のスタッフによる手際よい伐採作業で、滞りなく終了。トラックに詰まれた源流の木は、参加者の拍手によって送り出された。

この日切ったのは、樹齢46年のサワラ。伐採は作業路の敷設をしている北都留森林組合が行った

木が倒れる瞬間

紅白の垂れ幕を付けたトラックで作業路を通り、木出し

サワラとヒノキはよく似ている。写真手前がヒノキ。葉にY字の筋が入っている。写真奥のX字の筋が入っているのがサワラの葉
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