「小菅の村に、林業の光を」
源流から広がる人々の思い

国土交通省 京浜河川事務所
所長 工藤 美紀男 氏
国土交通省 京浜河川事務所 所長の工藤美紀男氏は、多摩川全域の保全に関わる立場から、小菅村の木材利用の状況を紹介した。下流部にある「二ヶ領せせらぎ館」(神奈川県川崎市)は、市民と行政の連携で進める「多摩川エコミュージアム構想」の運営拠点施設・情報発進センター。昨年の改装に伴い、会議室の腰板に小菅村のヒノキを使った。見た目の美しさや香りが良く、利用者に好評だという。
さらに今後、源流から河口までの人々がより交流を深めていくために、「まずは源流に元気になっていただき、下流にその元気を分けていただきたい」と語った。

東京電力 環境部長 影山 嘉宏 氏
「黎明祭」の共催者である東京電力からは、環境部長の影山嘉宏氏が登壇。森林再生と村の活性化を同時に推進する「百年の森づくり」の取り組みは、日本でも初めての試みであり、「ぜひ成功させてモデルケースとなっていただきたい」と期待を寄せた。また、「東京電力は電気をつくり、お届けするためではありますが水を大量に使用しています。CO2排出量が日本の1割を占める企業だからこそ、日本の森を守る活動に力を入れていきたい」と力を込めた。
最後に、詩人の丹治富美子氏が、第1回 黎明祭を記念する歌碑を紹介。「うちふるふ 斧の音 木精(こだま)して 光よみがへる 小菅の森に」――小菅の村と、森の再生を願って詠んだ丹治氏の歌が、改めて参加者の感動を誘った。
除幕式を行った第1回から、ちょうど1年。丹治氏は、「昨年は、樹齢100年の木を切り倒し、芳しい香りに命の尊さを皆で感じました。その森に、新たに今年は路網という光が豊かにあふれることになりました。小菅の村が美しい故郷になっていくことを、いつも祈っています」と結んだ。

詩人 丹治 富美子 氏
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- [どうなるどうする温暖化]感染症:熱帯病が北上中、戦略的な蚊対策を (2008/12/09)
- 第37回 国土交通省内に観光庁が発足 エコツアー推進には力不足[生物多様性] (2008/11/25)
- [どうなるどうする温暖化]果樹:ミカンやリンゴを襲う日焼けや着色不良 (2008/11/18)
- 第36回 東京都が太陽光設備の大型助成 クレジットを売却し資金を確保[温暖化対策] (2008/11/11)
- 第35回 ユニリーバの認証制度戦略 自社ガイドラインの普及を狙う[生物多様性] (2008/09/30)

