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流山グリーンチェーン戦略の効果測定――実践事例、その2
江戸川大学
ライフデザイン学科
森島 済 准教授

流山における熱環境調査

前述したように、千葉県流山市はグリーンチェーン推進ネットワークの中心的な活動拠点になっている。同市にある江戸川大学では、昨年度から「熱環境調査」を流山市と協力して行っている。

市街地、市野谷の森、開発に伴い、“裸地化”している地域の合計64地点で、定点観測と移動観測を行い、気温の分布と変化について調べた。この調査を担当した森島准教授は、観測結果について、次の3点を紹介した。

(1)広域的な気温分布をみると、緑の多い地域は気温が低め、(2)緑地と開発地域の細かな気温分布の状況は、よりミクロな空間スケールにおいても、緑地の気温は低い、そして(3)森の中と裸地化の部分を比べると、木を切るだけで気温が約3℃高くなる、という。一方、最低気温はほとんど変わらなかった。

今年度も引き続き観測を行ったが、8月16日に熊谷市で40.9℃を記録するなど猛暑だったこともあり、グリーンチェーン認定を受けた宅地でも、気温は高いままだった。

江戸川大学 ライフデザイン学科 森島 済 准教授

江戸川大学 ライフデザイン学科 森島 済 准教授

「昨年度は、森の方から冷たい領域が広がっていく様子が確認されましたが、今年は、グリーンチェーンの認定を受けた場所でも密に住宅が建ち、熱がこもる状態でした。2年後から3年後、木がもっと育ってきたときにどうなるのか見ていきたいですね」と森島准教授は話す。

また、夜間観測も行い、森から流れる冷たい空気が細長い林を伝わってつながっている状況が確認できたという。

江戸川大学 ライフデザイン学科 森島 済 准教授

江戸川大学 ライフデザイン学科 森島 済 准教授

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