
事務局長
佐藤 留美 氏
全国に広がる緑の活動
グリーンチェーン推進ネットワークには、産官学民の様々な団体がかかわっている。西東京市に本部を置くNPO法人 NPO birth(バース)も、その一つだ。持続可能なまちづくりのために、暮らしの中にある緑地(公園、雑木林、農園、街路樹、校庭など)を市民・行政・企業のパートナーシップで守り育む活動を応援している。
事務局長の佐藤留美氏は、「緑の保全というと、以前は自然度の高い奥山の保護活動が主で、身の回りの緑にあまり目を向けることがないまま、失われてしまうことがよく見られました。それを何とかしたいと思い、この活動を始めました」と話す。
身近な緑を、愛情を込めて「地(じ)みどり」と呼ぶ。地元の緑、地元に愛される緑を皆で守り育てていこうということだ。

NPO法人 NPO birth(バース) 事務局長 佐藤 留美 氏
しかし目的はそれだけではない。「緑に助けてもらいながら人と人のつながりや関係をつくっていこう。緑をだしに人と人が出会う場をつくっていこう。これが実は裏ミッションとしてあります」と佐藤氏は明かす。
そして、まちに緑を増やそうと活動している様々な団体を写真で紹介した。公共の花壇を市民がかかわって手入れしているNPO法人「大田・花とみどりのまちづくり」。公共の公園でガーデニング活動を進めている「代々木公園ガーデニングクラブ」。また、チャリティハーブガーデンプロジェクトは、NECソフト株式会社がNPO法人「グリーンワークス」と一緒に、同社前の緑地のハーブガーデンで育てたハーブを区民まつりなどで販売し、その売り上げを国際協力に寄付する社会貢献の一環だ。
その他、都市農業のカリスマと言われている白石好孝氏の体験農園「大泉風のがっこう」(練馬区)、「コゲラの森づくりの会」(小平市)の雑木林保全活動、「足立グリーンプロジェクト」(足立区)が行っているコミュニティガーデンなど、各地で行われている様々な取り組みを紹介した。
佐藤氏は、「このような緑の活動が全国にも広がっています。私たちはこういう活動のネットワークをつくっていますが、日本だけでなく、海外にも、同じ気持ちで緑のまちづくりをしている人たちがいます」と話す。
NPO birth自体も、昨年から狭山丘陵の4つの都立公園の管理を行っている。そのうちの一つ、野山北・六道山公園は260ha(ヘクタール)もの広大な里山で、関東平野の約7割の動植物が生息している。多くの市民がかかわれるようにと、雑木林や田畑でのボランティア活動、餅つき、収穫祭、体験学習の場の提供など、多様な企画を展開している。
「公園づくりで大事にしていることは、ここにかかわる一人ひとりの思いを大切にしたいということです。自分のためにやっていることが皆のためになるという実感を持って活動してもらっています」と佐藤さんは話す。

NPO法人 NPO birth(バース) 事務局長 佐藤 留美 氏
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