プラグインハイブリッドが登場 トヨタが電気自動車への扉開く
文/山根 小雪(日経エコロジー)
トヨタ自動車は7月25日、家庭のコンセントで充電できるプラグインハイブリッド車の公道試験を今秋に開始すると発表した。プリウスで世界を席巻したトヨタが、今度は電気自動車への扉を開こうとしている。
「2010年代の早い時期にはプラグインハイブリッド車(PHV車)の市販を開始したい」──。トヨタの瀧本正民副社長は、並々ならぬ決意を語る。PHV車とは、ハイブリッド車と電気自動車の中間に位置する新しい概念の自動車。その名の通り、家庭用コンセントから直接、電池を充電できるのが特徴だ。

今秋から公道試験を実施するプラグインハイブリッド車を披露するトヨタの瀧本副社長。発表会の会場には多くの報道陣が詰めかけた
トヨタが公開した試験用のPHV車は、プリウスに電池を2倍搭載し、モーター制御などを改良した。「プリウスは電気だけだと2~3kmしか走れないが、今回のPHV車は13km(10・15モード)走れる」(瀧本副社長)。ガソリンエンジンと電池を両方搭載し、電池を使い切った時や、時速100kmを超えるような高速走行時はエンジンがサポートする。
一見、ハイブリッド車の強化にも見えるが、PHV車は将来の自動車社会の姿を変えるほどの可能性を秘めている。電気自動車への移行に第一歩を踏み出したともいえる。電気自動車は、充電切れや公共の充電インフラの整備、電池の性能やコストなど課題が山積している。PHV車が普及すれば、電池の開発や充電インフラの整備が一気に進み、電気自動車に移行する環境が整う公算が高い。
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