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癒しの宿・湯ヶ島「落合楼 村上」再生秘話 水と自然に恵まれた老舗旅館と“新”水力発電の不思議な縁

2007年7月17日

●川端康成、井上靖、若山牧水、与謝野晶子ら、そうそうたる文人墨客に愛されてきた伊豆湯ヶ島の老舗旅館「落合楼 村上」。手入れの行き届いた中庭に一歩踏み出せば、耳に入るのは狩野川のせせらぎだけ。都会の喧騒が嘘のように、ゆったりと穏やかに時が流れていく――そのすぐ下で水力発電が行われているとは、実際に目にするまではにわかに信じ難い。
●1953年、落合楼の創業家である足立一族は、旅館の敷地内に自家用の水力発電所を建設する。以後40年以上にわたって稼動するも、1995年ころに運転を停止。時を同じくして旅館の経営も残念ながら悪化し、発電所一体の環境は荒れ果てていく。2002年に創業一族から経営を引き継いで、旅館の立て直しを図っていた現社長の村上昇男氏は、そのすさんだ光景に胸を痛めていたという。
●そんな村上氏に、東京電力グループに属する東京発電が発電所再生の話を持ちかける。「かつての美しい景観を取り戻したい」と考えていた村上氏は、東京発電の事業に全面協力を約束。その後、4年近い月日を経て、落合楼発電所は見事復活を遂げた。
●明治より旅人の心を癒やしてきた旅館と、高度な技術力に裏打ちされた水力発電所。一見何のつながりもないように思える2つの施設が、伊豆湯ヶ島の自然の中でどのように共存しているのか……。Photoリポートでお届けしよう。

取材/土屋 泰一、林 愛子 構成・文/林 愛子 写真/佐藤 久

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