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軽油並みの品質と性能を実現 今年度に都営バスで試験導入 水素化バイオ軽油

2007年5月22日

文/吉岡 陽(日経エコロジー)

新日本石油とトヨタ自動車が、「水素化バイオ軽油(BHD)」と呼ぶ新しいバイオディーゼル燃料(脚注参照)を実用化した。バイオマス(生物資源)由来の油脂と水素を反応させ、通常の軽油に近い性状を実現した。日野自動車や東京都と協力し、2007年度にBHDを10%混ぜた軽油を都営バスで試験的に使用する。

従来のバイオディーゼル燃料(BDF)は、油脂とメタノールを反応させて造る「脂肪酸メチルエステル(FAME)」。酸化して燃料タンクや配管を腐食させやすい。さらに、燃料フィルターを目詰まりさせたり、エンジン内部にすすがたまって燃費の悪化や排ガスの増加につながったりする恐れがある。そこで、軽油に混合できるFAMEは質量比で5%以下とする、揮発油品質確保法の施行規則が3月末に施行された。

BHDはこうした問題点を解消しており、新日石は「第2世代バイオディーゼル燃料」と位置づける。

BHDの製造に用いる水素化処理技術は、石油を精製する際の脱硫工程などに使われてきた。実験では、反応を促進する触媒を設置した装置にパーム油と水素を入れ、温度は280~360℃、圧力は6M~10MPaにして反応させた。油脂と水素が結びつき、BHDが9割、水やCO2、プロパンなどが1割できた。BHDはFAMEと異なり、酸化の原因になる「二重結合」という分子構造を持たないため、軽油並みの酸化安定性を誇る。製造時のエネルギー消費量はFAMEと同程度で、原料採取から使用段階までのCO2排出量はFAMEと同じく軽油の4割程度に抑えられる。

●ディーゼル車用バイオ燃料の種類
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