第9回 循環型社会の実現を目指し 廃食用油からバイオマス燃料を製造 Photoリポート(後編)
(前編はこちらからどうぞ)
●2002年に閣議決定された「バイオマス・ニッポン総合戦略」の一環として、2004年に公募を開始した「バイオマスタウン構想」は地域におけるバイオマスの利活用を目的とした施策だ。3月末現在、バイオマスタウン構想を公表した市町村は90に上る。
●すでに原料(廃食用油)調達から、燃料の製造・活用まで“自前で”行えるスキームを確立した京都市は、そのお手本のような存在で、全国から数多くの自治体関係者が視察に訪れているという。しかし、原料調達方法の確立や施設建造費の確保など、クリアすべき課題は少なくなく、京都市の手法をそのまま転用するのは難しいようだ。
●前編に続いて京都市廃食用油燃料化施設の概要をリポートすると共に、わが国におけるバイオマス燃料普及の可能性について考えてみたい。
取材/土屋 泰一、林 愛子 文/林 愛子 写真/佐藤 久
8つの工程を経て廃食用油をバイオディーゼル燃料に精製
京都市廃食用油燃料化施設では、「前処理槽」「反応分離槽」「精製槽」という3つのタンクを使って廃食用油からバイオディーゼル燃料(Bio Diesel Fuel。以下、BDFと略)を製造している。後編ではまず、その製造工程から見ていきたい。

京都市廃食用油燃料化施設で行っているのは3つのタンクを使って8つの製造工程を踏む「3槽構造8工程」。この施設には市民から回収された廃食用油および事業者から有料回収された廃食用油が1日あたり約5000ℓ持ち込まれ、年間約150万ℓのBDFを製造している。
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