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「憧れの温泉地」由布院の“秘密”(前編)40年かけた継続的な町づくりから学ぶ環境意識の本質

2007年12月18日

●日本の地名で唯一、「心」という文字が入っている自治体──それが大分県宇佐市の「安心院(あじむ)町」である。その名の通り“心安らぐ町”だ。さえぎる物のない広い空、ゆったりと流れる時間──郷土料理を味わいながら地元の人と語らううちに、心がほぐれてゆく。安心院町で過ごす時間は、単なるストレス解消や癒しにとどまらず、都市生活を中心とする忙しいビジネスパーソンには持ち得ない新たな価値観を与えてくれる。それがグリーンツーリズムの成功例、あるいはグリーンツーリズムの“メッカ”として、全国に知られる町だ。
●「グリーンツーリズム」とは、1992年に農林水産省が導入した農村地域政策の1つ。「都市農村交流」とも呼ばれる余暇の過ごし方で、都市住民が農村を訪れることで地域経済の活性化を目指すものだ。しかし実際には、様々な要因があってなかなか広まらなかった。その中で最初の成功事例ともいわれ、現在でも全国からの視察が目白押しなのが、この安心院町である。成功の秘密は、「安心院方式」と呼ばれる独特の手法にある。
●一見、何もない小さな農村に、年間6000人近い人が訪れ、リピーターになっていくのはなぜなのか──? 国土交通省が選ぶ「観光カリスマ百選」にも選ばれた安心院町グリーンツーリズム研究会の会長である宮田静一氏に詳しく話を聞いた。本稿では、都市部に住む人が癒され、さらには“エコな心”まで育まれるという安心院町の魅力を分かりやすく紹介していこう。

取材/土屋 泰一、蔦林 幸子 構成・文/蔦林 幸子 写真/荒木 則行

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