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車のプロに「欲しい」と言わせる
電気自動車の大きな可能性

ガソリン車にはない電気自動車の新たな可能性が、コンピュータによるモーターの制御だ。モーターの回転、乗り味、省エネルギー設定などは、プログラムで比較的簡単に制御できる。

これを応用すれば、制御プログラムを変えることで、同じ車体でも乗り味の異なる車が実現できる。例えば、家族で共用する電気自動車には「私の乗り味はこれ」というプリセットをいくつか用意するなどで、自分でオーディオをチューニングするように乗り味を自在にコントロールするなどの楽しみ方ができるようになるかもしれない。

「現在の実証試験段階でも、プログラムを変更して乗り味や燃費をコントロールしていますから、十分に実現可能なことだと思っています」と姉川氏は語る。

共同開発に携わる富士重工業や三菱自動車工業のメンバーの中にも、電気自動車には始めて乗るという人も大勢いるという。

「うれしいのは、そのような人たちも実際に乗ってみると、『コレ、いいじゃないか!』とか、『自分もぜひ1台欲しい』と言ってくれることでした」(姉川氏)。

ちなみに、普通のガソリン車やディーゼル車などでは言わずもがなのことだが、富士重工業や三菱自動車工業で試験用の電気自動車が完成したら、実際のテストコースで両社のテストドライバーにも試験走行をしている。

そこで試験走行する人たち(テストドライバー)は、いわば運転のプロだ。そのテストドライバーが「この車(電気自動車)は良い。楽しい!」と言ってくれるとのこと。そのことが、電気自動車の可能性を強く感じさせる。

いまの電気自動車は、昔の「静かで省エネ、だけど遅くて不便」という先入観で凝り固まった電気自動車ではない。加速性能やトルクも十分で、乗っていて動きも楽しい。この先に、きっともっと楽しいフィーリングがあると期待を持たせる、まさに未来の乗り物なのだ。

それを日々、研究開発と改良に取り組んでいるのが、姉川氏を筆頭とする東京電力 技術開発研究所 電動推進グループである。

「i MiEV」の横に立つ姉川氏

「i MiEV」の横に立つ姉川氏

(後編に続く)

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