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「憧れの温泉地」由布院の“秘密”(前編)40年かけた継続的な町づくりから学ぶ環境意識の本質

2007年9月14日

●「行ってみたい温泉」「憧れの温泉地」といったランキングで、常に上位に名前が挙がる由布院温泉(大分・由布)。だが、その評判だけを聞き、何も知らずに行ってしまうと、“何もない”ことに驚くかもしれない。いわゆる観光名所や史跡といった見所・スポットは、由布院にはない。「豊後富士」とも呼ばれる由布岳が、ただ美しくそびえている。
●もちろん、温泉地として全国でもトップクラスの湯量を誇る「由布院温泉」だ。源泉掛け流しの温泉はそれだけで魅力的である。しかし、観光ガイドに載るような大きな“見所”というと、土産物屋が並ぶ「湯の坪街道」や、四季折々の変化が美しい金鱗湖……と決して多くない。町を歩いて周っても、1日あれば十分だ。由布院は、それほど小さな“何もない”町である。実際、隣の別府温泉に押され、“さびれた温泉地”だった時代もある。
●ではなぜ、人は由布院に行くのだろう。現在、由布院を訪れる観光客は年間400万人近く、そのうち6割がリピーターだ。彼らは一体、由布院の何に魅了されたのか――?
●今回は、由布院の町づくりの立役者である中谷健太郎氏(亀の井別荘)、溝口薫平氏(由布院玉の湯)、また由布院観光総合事務所事務局長の米田誠司氏の3人に話を聞いた。長年かけて築いてきた由布院らしい町づくり。そこには、環境問題に取り組むうえでも重要な、“継続性”を実現するいくつかのポイントがあった。

取材/土屋 泰一、林 愛子、蔦林 幸子 構成・文/蔦林 幸子 写真/佐藤 久

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