組み立てにわずか20分!
備蓄しやすい新型が登場
既に商品化されている仮設用バイオトイレは、トイレ本体と屋根や外壁などが一体化したユニット形式になっている。しかし、高さが3m近い箱状のユニットを運搬するのは容易ではない。保管にも相応のスペースが必要で、防災用品として備蓄するには“大き過ぎる”ものだった。
そこで開発されたのが組み立て式のバイオトイレだ。

解体した状態の組み立て式バイオトイレ。写真の上部、やや左に写っている箱状のものが、スクリューを内蔵したタンクだ。それ以外のパーツはすべてバラバラにすることができるので、タンクよりやや大きな木箱に収納して保管できる。従来の仮設用バイオトイレと比べて、保管に要するスペースは半分程度だという。

基本の骨組は金属製のパイプを差し込んで組み立てるようになっている。一部のパーツの取り付けにドライバーを使うが、特殊な工具類は必要ない。男性3人で組み立てれば20分程度で完成する。

骨組となるパイプを組み立てたら、便座や小用便器、排気のためのパイプなどを設置する。続いて、ビニル製のシートをかぶせて個室化する。出入口部分には中からでも外からでも開閉できるジッパーを採用した。キャンプで使うテントのようなイメージだ。

排泄物の量が多い場合は水分の蒸発が追いつかず、おかくずが湿って処理能力が低下する恐れがあるため、男性の小用便器から尿だけを分ける機構を設けた。小用便器の横にあるジッパーにパイプを通して、トイレの外にポリタンクを取り付けるだけだ。「尿はそもそも人間が飲んでも安全なものですから、外のポリタンクに集めて、別途処理できるようにしました。こうすれば、おがくずが長持ちします」(橘井氏)。

完成した組み立て式バイオトイレと、実演をしていただいた正和電工社員の皆さん。組み立て式バイオトイレは災害時に備えて、自治体などが保管しておくことを想定して開発されたものだ。「防災訓練の一環として、バイオトイレの組み立てを練習するというのもいいと思いますね」と橘井氏は語る。
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