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風呂敷に見る日本文化の奥深さ(前編) 使い捨ての紙袋から、機能美を備えた風呂敷への転換のススメ 京都 和文化研究所 むす美

2007年6月22日

●古きよき昭和の時代、風呂敷はごく当たり前に生活の中に存在していた。親戚の家を訪ねる母の手にはちりめんの風呂敷に包まれた菓子折りがあったし、結婚式に呼ばれた父は鶴亀模様の風呂敷で包んだ引き出物を持ち帰ってきた。また、客人を迎えるときには、押入れから紫と白のグラデーションの風呂敷にくるまれた布団や座布団を用意した。
●しかし、いつしか菓子折りはデパートの紙袋に、引き出物は式場のロゴ入りの紙袋に、布団や座布団はビニール素材の圧縮袋に収められるようになった。あれだけ日常的に使っていた風呂敷は、一体どこへ行ってしまったのだろう……?
●ところが、最近は20~30歳代の女性たちを中心に風呂敷が流行し始めている。彼女たちは“昭和流風呂敷”を知る世代ではない。ノートパソコン用のバッグとして使ったり、ワインのラッピングに応用したり、今のライフスタイルに調和する使い方を見出している。
●本稿ではそんな古くて新しい風呂敷の魅力をご紹介したい。日本初の風呂敷専門店「京都和文化研究所 むす美」のアートディレクターを務める山田悦子氏に、風呂敷の歴史から、一枚の布を徹底して使いこなす日本文化の奥深さ、そして目からウロコの風呂敷の新しい使い方まで、知れば思わず誰かに披露したくなるエピソードをたっぷり語っていただいた。

取材/土屋 泰一、蔦林 幸子 取材、文/林 愛子 写真/佐藤 久

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