これまでの資源回収にはなかったインセンティブによる効果

平成18年度 ペットボトル自動回収機による回収実績(提供:足立区)
さて、回収工程の楽しさもさることながら、回収量の増加にもっとも寄与したのはインセンティブだ。回収機には当たりくじ発券機能が付いている。インセンティブの仕組みは店舗によって若干異なるが、20本に1回の割合で10円分の買い物券が発券されたり、店舗発行のスタンプカードのポイント引き換え券が発券されるなど、利用者は必ず何らかの「経済的なメリット」を受けられる。
さらに、11月25日からは「あだちエコネット事業」の一環として、ICカードを使ったエコネットポイントシステムも運用開始となった。利用者にはペットボトル1本に付き4ポイントが付与され、1000ポイントで100円分の買い物券などと交換することができる。ICカード対応の回収機はマルエツ足立入谷店を含む、区内4カ所のスーパーに設置され、ICカードは各店舗のサービスカウンターにて配布されている。
マルエツ足立入谷店では1本に付き4ポイントの付与に加えて、『お買物袋スタンプカード』のスタンプが1個もらえる当たりくじを発券している。この『お買物袋スタンプカード』はレジ袋辞退1回に付きスタンプが1個押され、20個で100円の値引きが受けられるというもので、スタンプ1個が5円に相当する。
「資源回収も買い物袋持参も環境に繋がるアクションですから、両者を連動させるのが一番わかりやすいのではないかと。お客様にとっては、これまでレジ袋辞退による経済的メリットはありましたが、資源回収にはそういった動機付けに繋がるものがありませんでした。例年、ペットボトルの回収は夏がピークで冬は少ないものですが、今冬は減るどころか、1日の回収量が3~3.5倍に増えていますから、やはりインセンティブの影響は大きいと思います」(マルエツ 木村氏)

マルエツ足立入谷店の当たりくじは、自社発行の『お買物袋スタンプカード』と連動
「また、1カ月の電気代はおよそ3000円かかりますが、回収したペットボトルの減容化によるメリットも含めて考えれば、そのくらいは問題ない範囲。また、ICカードの発行や紛失の手続きが面倒だとか、お客様からクレームが寄せられるとか、何らかのデメリットがあるのではないかと少々心配していたのですが、現状はそういったトラブルの報告はありません。人間の心理として『当たり』が出ることは単純に嬉しいですから、お客様も楽しんでいらっしゃるようですし、従業員も気持ちよく作業できています」(マルエツ 木村氏)
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