楽しく便利にリサイクル インセンティブで参加意欲の向上を図る「あだちエコネット事業」 ―後編―
(前回記事はこちら)
●平成18年度から本格的にスタートした東京都足立区の「あだちエコネット事業」は小学校に生ごみ処理機を設置する“循環型食品リサイクル事業”と、スーパーマーケットにてペットボトルの回収を行う“企業提案型資源回収事業”の2種類が第1ステップとして実施されている。
●前編では古千谷小学校における取り組みを紹介したが、後編ではペットボトルの回収事業にスポットをあてると共に、「あだちエコネット事業」の今後の展望についてリポートしたい。
取材/土屋 泰一、林 愛子 文/林 愛子 写真/佐藤 久
回収率の向上と回収協力店舗の負担減を目指して
東京都足立区では現在ペットボトルの回収を、約1万8千カ所の集積所、約300カ所の店頭回収ボックス、16カ所の自動回収機にて行っている。平成17年度に集積所での回収を本格化してから回収率は増加したものの、トータル7割弱と、びんや缶の回収率85~90%と比べるとまだまだ充分とは言いがたい。ペットボトルは今やびんや缶以上に我々の生活と密接な関わりを持っており、その回収率向上は重要な課題と言える。
また、スーパーやコンビニの店頭に設置した回収ボックスでの回収量は、集積所での回収本格化以降、大幅に減ったものの、相変わらず各店舗では1日に数回、回収ボックスから一杯になった内袋を取り出してバックヤードへと運ぶ作業が必要で、店舗の負担は決して軽くない。さらに、回収業者が来るまでバックヤードにペットボトルの詰まった袋が山積みにされることも問題だった。

足立区におけるペットボトル回収実績の推移(提供:足立区)
昨年7月、回収率の向上と店頭回収の負担減という2つの課題の解決策として、区内のスーパーに設置されたのがノルウェー製のペットボトル自動回収機だ。回収機の設置や運営は足立区と業務提携したトムラ・ジャパンと住友商事が行う。設置数は徐々に増え、2007年1月末現在で16カ所に上る。

マルエツ足立入谷店の店頭風除室に設置されたペットボトル自動回収機
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