このページの本文へ
ここから本文です

すでに見え始めた! 児童と家庭における意識の変革

昨今、野菜嫌いや朝食を食べない子供が増えているのはよく知られるところだが、古千谷小学校ではこの事業を通して、子供達と家庭にちょっとした変化が出始めている。保護者からは「子供が野菜を食べるようになった」「回収に備えて、木曜日の夜や金曜日の朝に野菜や果物を食べる機会が増えた」「出来合いのお惣菜では野菜くずが出ないので、料理に気合が入るようになった」といった声が出ているし、学校側も「給食の食べ残しが減ったと感じている」という。

また、家族内での会話が増えていることも想像に難くない。たとえば、子供が野菜くずを持っていくために野菜料理をリクエストしたり、親が子に野菜の可食部と非可食部を教えたり、もっと野菜を食べるように勧めたり……。さらに、野菜くずの回収でスタンプが10個貯まると有機野菜やエコグッズと交換できるので、親子で何をもらおうか話し合うこともあるだろうし、小学校で育てた野菜が交換対象となれば「この野菜は私が育てたんだよ」という話題で食卓が賑わうだろう。

11月末からは、ペットボトルを回収する“企業提案型資源回収事業”と共通のICカードにポイントを貯めることもできるようになった。ICカードには、野菜くずの持ち込み1回につき10ポイント加算され、100ポイントで有機野菜かエコグッズに交換できる。ペットボトルの場合は1本で4ポイント加算されるが、両者でポイントの付与率が異なるため、現状はポイントの互換性はない。区としてはいずれ適正なレートを設定し、相互利用できる仕組みを整えたい考えだ。

足立区が発行する青い券面のICカードをリーダ/ライタに挿入。1回につき10ポイントが加算される

足立区が発行する青い券面のICカードをリーダ/ライタに挿入。1回につき10ポイントが加算される

しかし、現状を見る限り、子供達にとってのインセンティブは視覚的要素の強いスタンプカードにあるようだ。足立区としてはICカード一本化を目指しているが、ICカードはスタンプカードと違って成果が見えにくいので、なにか、子供達の参加意欲を掻き立てるような仕組みが必要になるのではないだろうか。この事業が未来を担う子供達への環境教育の一環である以上、この点も課題のひとつと言えそうだ。

スタンプカードを大切そうに首から提げた児童。この意欲はICカードでも維持されるだろうか

スタンプカードを大切そうに首から提げた児童。この意欲はICカードでも維持されるだろうか

後編では「あだちエコネット事業」のもうひとつの柱、“企業提案型資源回収事業”についてリポートする。

(2007年2月9日掲載予定の後編に続く)

ここから下は、過去記事一覧などです。画面先頭に戻る バックナンバー一覧へ戻る ホームページへ戻る

記事検索 オプション

SPECIAL

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る