このページの本文へ
ここから本文です

アメリカからの
粗雑な配送方法がヒントに

――そもそも、この「エコメール便」を開発するきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

中道氏:   実はオーシーエスという会社は、元々は発送代行業者ではなく、ホームステイの手配をする会社だったんです。社名のオーシーエス(OCS)というのも、実は「Oversea Communication Service」の略なんですよ。それで例えば「サンディエゴのある地域の地図」といった具合に、現地の細かい地図を手配する機会が結構ありました。しかし、当時はネットもありませんから、外国の限定された地域の地図は日本では手に入らない。そのため地図を現地のスタッフに送ってもらうことが多かったのですが、ある時、地図の見開きの部分をホッチキスで止めて、手書きの宛名ラベルをペタッと地図に直貼りした郵便が届いたんです。それを受け取った時、「こんな状態で、しかも国際郵便で届くのかよ!」って凄く驚いた。当然、ホッチキスの跡は穴になるし、糊で貼っている宛名ラベルも剥がせない。でも、それがそもそものヒントなんです。


――それが「エコメール便」のルーツですね。

中道氏:  「エコメール便」とは比べられないほど粗雑なものですけどね。その後、ある企業の社長数名と新事業について話し合っていた時に、それを思い出したんです。「この送り方ってアリかも」とピンときましたね。その後、郵政省が簡易包装システムの配送を許可したので、1999年に事業をスタートさせました。ちょうど当時、ロサンゼルス暴動や日本人留学生がハロウィンの日に誤って射殺される事故などもあり、日本人のホームステイ希望者も減少していたんです。加えて円安で、報酬はドルで貰うホームステイ事業がかなり厳しい状況でした。そういう理由もあって、この時期、本格的に「エコメール便」へと業務転換していきました。


――当時は今ほど「エコ」も一般的でなく、企業も環境対策には力を入れていないところが多かったですよね。

オーシーエス代表取締役 中道 雅幸氏

オーシーエス代表取締役 中道 雅幸氏

中道氏:  最初は全然受け入れられませんでしたよ。まず日本は包装文化が根強いですから、営業に行っても「裸で送るのは失礼」ということは随分言われました。次に言われたのが、「汚れちゃうでしょ?」ということ。これは今でも言われるのですが、そういう時は、「例えば葉書が着いた時、グチャグチャになっていますか? 汚れていますか?」とお答えしています。確かに汚れることだってあるでしょう。でも、それは許せる範囲のものがほとんどではないでしょうか。それと同じなんです。どうしても汚したくない大事なものなら、従来の封筒を使った方法を選択すればいい。それだけのことなんですよ。

ここから下は、過去記事一覧などです。画面先頭に戻る バックナンバー一覧へ戻る ホームページへ戻る

記事検索 オプション

SPECIAL

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る