九州大学 大学院 矢原徹一教授 「生物多様性」って何だろう?(前編)世界が注目する九州大学の取り組み
●「一種も滅ぼさない」「森林面積を減らさない」――九州大学では今、この2つの目標の下、新たに建造中の伊都キャンパス
●キャンパスの移転・統合が決定したのは1991年のこと。その後、自然豊かな移転地の環境が、開発によって失われることを懸念した同大学は、「生物多様性保全ゾーン」を設けて、敷地内に元々あった森林面積を確保することを計画に盛り込んだ。同時に、「一種も滅ぼさない」という取り組みは世界でも画期的であり、米国の科学誌「Science」にも取り上げられている。
●今や、地球温暖化や気候変動と並んで人類喫緊の課題とされる生物多様性の問題。しかし、その一方で、日ごろ都会で暮らすビジネスパーソンなどには、なかなか身近に感じられないテーマでもあるだろう。
●一体なぜ、生物多様性の保全がこれほど求められるのか――? 九州大学で生物多様性保全ゾーンの取り組みを中心になって進めるほか、環境省やIUCN(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources、国際自然保護連合)のレッドリスト作成にも携わるなど、世界的に活躍する九州大学 大学院 理学研究院 生態科学研究室の矢原徹一教授に話を聞いた。
聞き手/土屋 泰一、蔦林 幸子、染谷 奈津枝 構成・文/蔦林 幸子 写真/佐藤 久

九州大学 大学院 理学研究院 生態科学研究室 矢原 徹一 教授
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