作家 井沢元彦氏(前編)日本独自の“リサイクル”文化、伊勢神宮の式年遷宮 繰り返し再生をすることの中に見出した持続可能性
●地球温暖化が危ぶまれ、現実化しつつある昨今、できるだけクルマでの買い物を控えたり、エアコンの設定温度をこまめに調整する、あるいはエコバックを持ち歩くなどの取り組みをしている個人も少なくないだろう。
●だが、そこにはなかなか長続きしないというハードルがある。最初の内はやる気もあるが、数日経つと飽きてくる。面倒になる。次第に実行しなくなる。正月に決意した日記をつけることが、三日坊主で終わってしまうようなものだ。それだけ環境問題に対して継続的に取り組むことは難しいともいえる。
●ここで頭が殴られるような事実を示そう。日本には約1300年もの間、連綿と受け継がれてきた儀式が存在する。伊勢の神宮において「式年遷宮」と呼ぶのがそれだ。詳しくは本文をご覧いただくとして、式年遷宮は過去に何度も継続を危ぶまれながらも、20年間に一度のペースで粛々と行われ、平成25年(2013年)には第62回を迎える。この途方もない継続性はどこからくるのか?!
●今回ECO JAPAN編集部は、作家・井沢元彦氏に伊勢の神宮における式年遷宮について話を伺った。井沢氏は歴史推理、ノンフィクション作家として数々の著作を生み出す一方で、日本独特の思想や宗教観にも言及している。式年遷宮は日本人の自然と共生した営みが集約されている――そう語る井沢氏のインタビューを前後編にわたって紹介すると共に、そこから学べる環境問題に取り組むヒントを見出してみよう。
聞き手/土屋 泰一、染谷 奈津枝 構成・文/染谷 奈津枝
写真/佐藤 久、ECO JAPAN編集部

作家 井沢 元彦 氏
※ 伊勢神宮の正式名称は「神宮」。「伊勢神宮」といった呼び方はいわゆる俗称であるが、このインタビュー記事中では、分かりやすいように「伊勢の神宮」あるいは「伊勢神宮」で表記することにする。
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