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東京外郭環状道路の完成はいつ?

――東京の外郭環状道路のように、計画が策定されながら、建設あるいは完成に至っていない道路がいくつもあります。それもプロセスに問題があるのでしょうか。

家田:  外郭環状道路については、もともとの計画が反対運動等によって一旦凍結されましたが、その間に東京はどんどん変化を続けて、計画当初は畑や更地だった場所に住宅や商業施設が建ちました。今さら、そこに高架橋の道路を作るわけにもいかず、計画を見直さざるを得なくなったわけです。

それで出てきた案が道路の地下化です。私は東京都心部の迂回路として環状道路は有効だと思っていますから、予算がかかっても、地下化して道路を通すべきだと考えています。かし、予算を預かる行政にしてみれば、税金を投ずるわけですから、なるべく低コストで済ませたい。つまり地下化はなるべく避けたいと。

費用対効果のせめぎ合いで計画はなかなか進みませんでしたが、ようやく地下化で解決しそうです。これまでに要した時間は、時代に即した新しいコンセプトに作り変えるために必要な時間だったと思います。

今のプランなら、ステークホルダー全員の我慢をミニマムに済ませられそうです。地下化すれば、周辺住民への排ガスや騒音の問題も大部分がクリアになります。あらゆるプロジェクトがそうですが、我慢ゼロはあり得ません。そして繰り返しになりますが、国民が納得できるように、これを説明することが大切です。

――ありがとうございました。

東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 家田 仁教授

東京大学 大学院工学系研究科 社会基盤学専攻 家田 仁教授

(前編はこちらから)

家田 仁(いえだ・ひとし)氏

略歴

1955年、東京生まれ。
78年、東京大学工学部土木工学科を卒業後、日本国有鉄道(現JR)入社。84年に東京大学の助手となる。その2年後に工学博士となり、東京大学助教授に就任する。

88~89年は西ドイツ航空宇宙研究所交通研究部・客員研究員に、93~94年はフィリピン大学交通研究センター・客員教授に、それぞれ派遣される。95年、東京大学教授に就任。2002~2004年に社会基盤学専攻長および社会基盤学科長を務める。

研究分野は交通・都市・国土に関わる諸計画と諸政策。昨今は東アジア圏の経済発展と国際交通政策や鉄道駅を中心にした都市の拠点開発、実践型のITS戦略なども研究課題としている。所属学会は土木学会、日本都市計画学会、日本交通学会、世界交通学会、アジア交通学会。

著書に「国土の未来 アジアの時代における国土整備プラン」(森地茂・国土の未来研究会編著、日本経済新聞社)、「都市再生 交通学からの解答」(岡並木 共編著、IATSS都市と交通研究グループ共著、学芸出版社)、「東京のインフラストラクチャー 巨大都市を支える」(東京大学社会基盤工学教室共著、技報堂出版)などがある。

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