銭湯研究家 図師真吾氏(前編)身体を温め、地球を冷ます 懐かしの銭湯で粋にエコしよう
●日本人ほどお風呂好きな民族はいない――そんなことをよく耳にする。確かに、忙しいときなど、ともすればシャワーで済ませてしまいがちな現代においても、湯船に肩まで浸かった時の、あの疲れが取れていく何ともいえない快感は、日本人なら誰もが知っているはず。また温泉地の変わらぬ盛況や、地震などの被災地で自衛隊が真っ先に簡易共同浴場を建てる光景などは、まさに「日本人のお風呂好き」を表しているといえるだろう。
●そんな日本人とお風呂の密な関係を象徴する存在が、「銭湯」だ。近年は最新設備を備えたスーパー銭湯やスパの台頭も目覚しいが、一方で昔ながらの“銭湯”が見直されつつある。そこには映画『ALWAYS 三丁目の夕日』の大ヒットに象徴される “昭和30年代ブーム”、スローライフなど新しいライフスタイルの登場、日本の伝統文化の再評価…など様々な要因がからんでいるようだ。
●さらに銭湯には“エコ”の面においても、その価値が注目されている。大勢の人間がひとつのお風呂に入ることで、各家庭からのエネルギーおよび水の消費を抑えることができるのはもちろん、その他にも銭湯には環境面においても有効な様々な工夫が取られているという。
●そこで今回、銭湯研究家である図師真吾氏に詳しく話を聞くことにした。図師氏は普段は一般の会社員であるが、18年近くに渡り全国の銭湯を渡り歩き、研究・執筆活動を続けている。そんな氏が研究家としての専門的な視点に、いち会社員としての視点を交えながら、銭湯の環境面での利点や、銭湯の奥深い魅力などについて、銭湯の湯よりも熱く語ってくれた。
聞き手・文/イデア・ビレッジ 写真/石川 耕三

銭湯研究家・図師 真吾氏
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