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自分の体がラクになる実感が
自然と食生活を変えていく

――ところで、一般的に男性は、脂っこい料理や濃い味付けを好む方が多いと思います。油と砂糖を減らした食事に変えてから、ご主人から「物足りない」とか、そういったことは言われませんでしたか?

安井: 最初は夫の分だけ、お惣菜屋さんで買ったコロッケなど、何か一品は追加するようにしていたんです。でも、そのうちに、「僕も一緒でいいや」と言うようになりましたね。

なぜかというと、油とお砂糖を減らした食事にすると主に和食になるんですね。和食といっても、普通はお砂糖を結構入れるんですが、お砂糖というのは味が強いので、今度はそれに勝てるだけのおしょうゆやお塩も入れないといけない。結果的にすべての調味料が多くなってしまうんです。

逆に、お砂糖を入れずに、野菜の甘さを生かした味付けにしようとすると、ほんの少しのお塩やおしょうゆで事が足りてしまう。調味料すべてが少なくて済むので、減塩にもなるんですね。

そうやって素材の味を生かした薄い味付けにしているうちに、私が作った物以外の、買ってきたおかずというのは、すごく味が濃いと感じるようになるみたいなんです。すると、そういう物は、なんとなく「欲しくない」「いらない」と思うようになっていく。

そうやって薄味が好きになって、やせていって、自分の体がラクになるという実感が生まれて――あとは好循環ですね。お昼も、今は私が作ったお弁当を持っていっています。

――そういう油や砂糖、塩分の少ない料理だけを食べることができれば理想的だとは思うのですが、仕事で忙しいビジネスマンには、なかなか難しいというのが実情です。

エッセイスト、料理研究家 安井 レイコ 氏

エッセイスト、料理研究家 安井 レイコ 氏

安井: もちろん、仕方のないことはあると思います。営業の合間に急いで食べなければならないとか、必要に迫られてファストフード店やコンビニを利用することもありますよね。ただ、その中でもメニューを工夫して選ぶことはできると思います。

夫も、お昼はお弁当を用意しているのですが、忙しい日は夜中に帰ってきて、遅くに食事をすることもあります。ただ、そういう時は翌日の朝食を抜いていきますね。

私は、8時間、きちんと胃腸を休ませることが大事だと考えているので、夜中に食事をしたら、翌日は無理に朝食を摂らなくてもいいと思います。そうやって、現代の生活に合わせたアバウトな考え方で、バランスを取っていけばいいと思いますね。

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