デザイナー 益田 文和 氏 インタビュー(前編)モノが持つ“物語”まで含めてデザインしたい
●「地球にやさしい」「環境にいい」――そんな謳い文句の製品が増えている。それはリサイクル製品であったり、ロハスやスローフードのような“ブーム”を意識したオーガニック製品であったり、あるいはハイブリッドカーのような環境技術を駆使した製品など様々だ。一方、デザインの分野では「エコデザイン」という考え方が主流になりつつある。
●一般的に「デザイン」というと、製品の色や形といった外見的な要素だと思われがちだが、エコデザインでは、どこにどんな素材を使うか、どんな配置にするか、といった「設計」的な要素まで含めて考える。一製品のライフサイクル――つまり、原料の採取から製造・使用・廃棄、また、リサイクルのしやすさなど、全ての過程を検証し、その製品が持つ環境への負荷を極力抑えるようにするのである。
●しかし、一般の消費者が製品を選ぶ際には、いかに「エコ」かよりも、「オシャレ」「高性能」「安い」といった点に目が向いてしまうのが現実かもしれない。そんな大量生産・大量消費社会に対し、「モノが持つバックグラウンドストーリーにも目を向けて」というメッセージを投げかけるのは、早くからエコデザインに取り組み、その第一人者として国内外で活躍するデザイナーの益田文和氏。今回は、そんな益田氏のインタビューを2回にわたってお届けしよう。
聞き手/土屋 泰一、林 愛子、蔦林 幸子 文/蔦林 幸子 写真/佐々木 辰夫

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