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都市に流入する車を減らし、街の安心を守る

──米国以外に、パーク&ライドに注力している国はありますか。

中村: 米国の動きが本格化したのと同じころ、同じく車大国であるドイツでは「都心を守るために、都心に入ってくる車の台数をいかに少なくするか」という課題を抱えていました。

この「都心を守る」というのは、分かりやすく言い換えると「人間にとって歩きやすい都心を目指す」ということです。街に車があふれていると、当然ですが、歩行者にとっては危険であり、不快なので、もっと車の少ない、歩きやすい街にしましょう。こういうことなんです。

ただし、車を締め出すことによって、仕事や買い物などで都心に来る人が減っては本末転倒です。そこで採用されたのが、「駐車場を都心の外側に作る」という政策です。

この政策では、都心にビルを建てたいという企業に対し、開発許可条件の1つとして、郊外にある駐車場の費用負担を盛り込みました。つまり、「街には車が入って来ないから、皆さん、企業側では駐車場を作らなくていいですよ。その代わり、公共施設として郊外に駐車場を作るので、その費用を一部負担してくださいね」という意味に解釈できます。

駐車場の建設費用の一部さえ負担すれば、都心にビルを堂々と建てられる訳ですから、都心が魅力的であれば企業側はもちろんその話に乗ってきます。すると、行政側は郊外の駅前に無料の駐車場が作れるんですね。

ドイツの全土ではありませんがこの政策は、パーク&ライドを取り入れることで、都市の住民やオフィスに勤める人々の生活を守った成功例といえます。

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