海面が上昇しても島に住み続けたい
トークセッションの後半では、藤原さんが訪問したNauchi Primary Schoolの7年生、アンジェラ・トフラウさん、その父親のマイトンガ・トフラウ氏、そして現地で藤原さんを案内した遠藤秀一氏の3人を迎えての対談となった。
藤原さんは3月の訪問時にアンジェラさんの自宅を訪問しており、2カ月ぶりの再会を喜んだ。

右から藤原紀香さん、遠藤秀一氏、アンジェラ・トフラウさん、マイトンガ・トフラウ氏
アンジェラさんは、今年4月に自宅を襲った海面上昇による浸水の経験談を「4月15日から17日にかけて、夜、家にいると水がどんどんと出てきました。私たちは逃げられたけれど、隣の家は波に襲われてしまいました」と語った。
それでもアンジェラさんは、「ツバルが沈むとは思わない」という。
「美しい島があって、人がいて、ツバルの人はずっとツバルに住みたいと思っている。ツバルが好きだから、そこで死にたい。どうなってもずっと島に住み続けたい。それがツバル人の気持ちだと思う」(アンジェラさん)。

藤原さんがアンジェラさんの自宅を訪問したときの様子も映像で紹介された
ゴミの問題について、「ツバルの人たちは、ゴミを出してはいけないといっても聞かない」のだとアンジェラさんは悲しむ。トフラウ氏は、ゴミ処理施設が島にないという問題点を指摘し、「捨てて分解されるゴミとされないゴミの分別、リサイクルが必要だと思う」と述べた。
また、遠藤氏は、ツバルにゴミを処理する施設も予算もない理由として、元々自給自足の島だったことを挙げた。
「自給自足の生活なら、海に捨てたゴミは分解されて自然に還っていく。ところが消費経済が入ってきて、電化製品やプラスチックなど、自然に還らないゴミが出てきた。それをどうすればいいのか分からず、以前の感覚でいらないものを捨てているのが今の問題につながっている」(遠藤氏)
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