環境問題には「実践・行動」で取り組みを
続いて高円宮妃殿下より、「生物多様性」をテーマにしたスピーチが行われた。

会場の神戸芸術劇場に到着された高円宮妃殿下
妃殿下はまず、地球上に住むたくさんの生物はそれぞれが皆、役割を持ち、自らの住む環境に適合しているが、環境が変わると、特殊化した種は絶滅してしまう。今、増えている絶滅危惧種もすべて、この地球上で役割を持っている。どんなに小さな種でも、いなくなるれば、ほかの生物の環境に影響を与えるのだと、生物多様性の重要性を話された。
一方、人間は、ほかの生物種よりも適応範囲が広く、道具・文化・交通手段などを持って、地球上すべての場所に広がっている。つまり、全世界に人間は生息地があるといえことから、人間には「豊かな生態系を守る義務がある」と強調された。

高円宮妃殿下は会場に用意されていた同時通訳を利用せず、自らの言葉で英語と日本語によるスピーチを行われた
2002年の地球サミット開催から既に6年。その間にも二酸化炭素の影響で、気候変動がますます進んでいる。妃殿下は近年、環境問題が認知されるようになったのは、「世界中の人々が温暖化による災害を目の当たりにしたからだ」とご指摘され、環境を守るためにはNPOや企業といった組織の役割は大きいが、「どの組織も個人から成り立っていることを忘れてはならない」と語られた。
そして、「大事なことは、皆が、『自分が、何かしなければいけない』と思う気持ちを持つこと」だと話され、環境問題に対する取り組みが、「話題・問題・課題」から「実践・行動」へと早く移行していくことを願われた。また、「そのためにも、今日神戸に集まった皆さんに期待しています」とスピーチを締めくくられた。
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